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第3話『親友(とも)との約束』



 鬼柳さんがセキュリティに捕まり、途方に暮れていた俺に、アイツは声を掛けてくれた。

「ちょっと手を貸してくれないか?」

 そう言って伸ばされた泥だらけの手を、俺はしっかりと掴んだんだ。
 太陽のような髪を持ったアイツ……。
 『ライト=サンバート』に…………。



 アイツは一言、太陽みたいな笑顔で。

「俺達でD-ホイールを造ろうぜ」

 と言った。
 セキュリティが使用し、鬼柳さんを捕まえる際に実装されたバイク型デュエルディスク。
 そんな大掛かりな物、使える部品が限られているサテライトで出来るはずもなかった。
 しかもライトは機械音痴だった。
 それでもライトは諦めず、毎日のようにパーツを集めてきては俺に渡してきた。
 遊星さんに機械いじりの基礎を教えてもらっていた俺は、ライトに文句を良いながらも毎日D-ホイールを組み立てていった。
 正直、楽しかった。
 サティスファクションに付いて回っていた時と同じくらい。

「遊真、俺の夢はD-ホイーラーになってお前と戦うことだ」

 D-ホイールも完成間近となった夜、ライトは夜空を見上げながらそう言った。
 俺はただ頷くしかなかったが、胸が熱くなるのを感じた。

更新日:2013-01-15 21:25:21

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遊戯王~GOD SWEEPER~神を薙ぎ払う者