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第3話『親友(とも)との約束』
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鬼柳さんがセキュリティに捕まり、途方に暮れていた俺に、アイツは声を掛けてくれた。
「ちょっと手を貸してくれないか?」
そう言って伸ばされた泥だらけの手を、俺はしっかりと掴んだんだ。
太陽のような髪を持ったアイツ……。
『ライト=サンバート』に…………。
アイツは一言、太陽みたいな笑顔で。
「俺達でD-ホイールを造ろうぜ」
と言った。
セキュリティが使用し、鬼柳さんを捕まえる際に実装されたバイク型デュエルディスク。
そんな大掛かりな物、使える部品が限られているサテライトで出来るはずもなかった。
しかもライトは機械音痴だった。
それでもライトは諦めず、毎日のようにパーツを集めてきては俺に渡してきた。
遊星さんに機械いじりの基礎を教えてもらっていた俺は、ライトに文句を良いながらも毎日D-ホイールを組み立てていった。
正直、楽しかった。
サティスファクションに付いて回っていた時と同じくらい。
「遊真、俺の夢はD-ホイーラーになってお前と戦うことだ」
D-ホイールも完成間近となった夜、ライトは夜空を見上げながらそう言った。
俺はただ頷くしかなかったが、胸が熱くなるのを感じた。
鬼柳さんがセキュリティに捕まり、途方に暮れていた俺に、アイツは声を掛けてくれた。
「ちょっと手を貸してくれないか?」
そう言って伸ばされた泥だらけの手を、俺はしっかりと掴んだんだ。
太陽のような髪を持ったアイツ……。
『ライト=サンバート』に…………。
アイツは一言、太陽みたいな笑顔で。
「俺達でD-ホイールを造ろうぜ」
と言った。
セキュリティが使用し、鬼柳さんを捕まえる際に実装されたバイク型デュエルディスク。
そんな大掛かりな物、使える部品が限られているサテライトで出来るはずもなかった。
しかもライトは機械音痴だった。
それでもライトは諦めず、毎日のようにパーツを集めてきては俺に渡してきた。
遊星さんに機械いじりの基礎を教えてもらっていた俺は、ライトに文句を良いながらも毎日D-ホイールを組み立てていった。
正直、楽しかった。
サティスファクションに付いて回っていた時と同じくらい。
「遊真、俺の夢はD-ホイーラーになってお前と戦うことだ」
D-ホイールも完成間近となった夜、ライトは夜空を見上げながらそう言った。
俺はただ頷くしかなかったが、胸が熱くなるのを感じた。
更新日:2013-01-15 21:25:21