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第三章 へたれな少年と仮にも女な主人公


今日の俺ってついてないよな


熊に襲われたり、空から変な豚が俺を攻撃したり


バシッ!!!


「いっ…痛えーな!!」

「さっきから、呼んでも起きないし、それに!私のこと豚って!!」

口に出てたのか、俺。

それにしても…こいつ…

「お前…」

「?」

雪成は、首を傾けて不思議そうな目でへたれな少年を見た。



「なんか、普通だな。」



へたれな少年は、またもやデリカシーのない言葉を口にした。


「人の顔見てそうそう、そう言うかあんたはああ!!表出ろやあああ!!」

雪成は、へたれな少年に殺気立てた。

「すでに表だけどな。」

「ああ!?」

へたれな少年は、空気が読めないのか、言ってはいけないセリフをいってしまった。

「で、お前誰だよ!?空からなんで降ってきたんだ!!?」

「あっ!そういえば…ここどこ?」

雪成は、周りを見渡したが自分のいた世界とはまるっきり違う風景だった。

「…お前、アホか?ここは、ミクライヤ草原。それなりに有名だから、知らない奴はいないと思うぞ?」

「アホじゃないっ!!ミクライヤ草原…聞いたことないな…何県?」

へたれな少年は、こいつ何を言ってんだっていう顔をし、

「何県って…よくわかんねーけど、地図で言うと西側地区で、ヨダン村に近いところだ。」

ヨっヨダン村…?

「あのぉー確認したいんですけど…ここって日本ですか?」

「はぁ?日本??なんだそれ、食べ物か?」


まっまさかの食べ物発言!?
こんな台詞が聞けるなんて…


「じゃあ…ここはどこおおお!!?」

「いやだから、ミクライヤ草原だって。」

更新日:2014-03-16 17:24:47

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