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大好き



冬馬、冬馬。


もうその言葉しか頭に浮かばない。
そんな自分を馬鹿にする自分もいたけど、やっぱり頭から離れない。

冬馬のことしか頭になくて、こけそうになる。
頑張って踏ん張って、私はぎりぎりこけなかった。


さあ行かなきゃ。

冬馬に想いを伝えるために。


私は自分の荒い息を聞きながら、
ただひたすら走った。
大好きな人に想いを伝えるため。
大好きな人に会うため。
私はただひたすら走る。


あっ…!!


前を見ると、そこには見慣れた後姿があった。


冬馬!!


自然と笑みが浮かぶ。



さあ、行こう。

大好きな人に想いを伝える時。

笑顔で、うれしそうに、幸せそうな顔をして伝えるんだ。

待ってて、大好きな人。

今いくから。

更新日:2013-03-21 21:31:45

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