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いい加減気づけ!!!

「ねえ遥奈。」

柚樹の声が聞こえたので私は振り返る。
すると柚樹の顔がやけににやけているのを見て私はため息をついた。

「蒼真さんのところね。いいよ、いつものことだし。」

私がそういうと柚樹は嬉しそうに「ありがとう!!!」と言った。

改めまして、私は三崎遥奈。
柚樹の親友ってやつです。
なんて言うか最近親友の鈍感さにいら立って、そいつに自分の気持ちを気づかせようと試みているどこにでもいる女子高生です。

そんなこんなで私は柚樹に本当の恋を気づかせることにした。

っていうか私の気持ちも考えてみてほしい。
私は毎日毎日、柚樹につきあって柊の兄貴のカフェに行く。
そして柚樹のデレデレとした表情を間近で見る。
その気持ちに気づかない柊の兄貴。
そんな兄貴に嫉妬する柊。
それに板挟みにされる私!!!!

こんなに苦労をしている女子高生がいていいものなのだろうか!

まあそういう事情もあるんだけど、一番の理由は…

嫌な予感がするってこと。
なんだかこのまま放っておいたら、柚樹も柊も悲しい結末を迎えてしまうんじゃないかって…。

だから私は気付かせる!!
ああなんていい友達なんだろう、私は!

それから、決して自分のためにしようとしているんじゃない、と言うことだけは言っておこう。

更新日:2013-02-11 15:22:12

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