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初めて恋をした日 5

■ CHANGMIN See

君の「好き」は、どういう「好き」なの?

聞かれて、首をかしげる。
どういう・・・好き? ・・・うん。
ユノヒョンは? 聞いてみても。
チャンミンに聞いてるんだ。俺が先に答えたら、俺の考えに引きずられるかもしれないから。
ちゃんと、聞いておきたい。

僕の思う「好き」を聞いておきたいのは、どうしてだろう?
・・・言える? だって、僕は。
あなたを思って、自分で、自分を・・・。

思い返すと、恥ずかしくなる。
そんなこと、しといて。
その人を前に、言えないよ。・・・でも。

何を言っても、僕を、嫌いになったり、しませんか?
見上げると、ユノヒョンは、優しく微笑む。
ならない。好きだから、聞きたいんだ。

勇気を、出して。
・・・僕の、好きは。
ずっと、一緒にいたい。昨日みたいに、くっついて寝たり、ご飯食べたり、そういうことを。
できれば・・・毎日、できたら、いいなって。

ユノヒョンは、ほっとしたように、笑う。
それは、ヒョンとして? 友達とか、そういう、意味かな。
友達、じゃ、ないです。
ヒョン。僕は、ひとりっこだから・・・、ヒョンがいるのは、うれしいです。
だけど、ヒョンだったら・・・きっと。
あなたを見つめて、口ごもる。
こんなに、ドキドキ、するだろうか。自分に問う。

ヒョンかな、俺は。ユノヒョンの、微笑みに。
ヒョンのほうが、いいのかな。変なこと言って、気持ち悪いなんて、思われたくない。
ホントに、嫌いになりませんか? 気持ち悪いとか、そんな・・・。
大丈夫。チャンミンのこと、大好きだから。

ユノヒョンの言葉に、やっぱり、ちゃんと言いたいと、思った。

僕の、好きは、誰にも渡したくない、好き、です。
ユノヒョンが、僕以外の人と、話したり、仲良くしたりしてるの、見て。
いやだって・・・思う、し。
わがままかもしれないけど、僕は。
ユノヒョンの一番に、なりたいんです。

見つめる、僕に。
ユノヒョンは、すごくうれしそうに笑う。
どうか、したんですか? そんなに変なこと・・・言いましたか?

不安になって、ユノヒョンにそう、聞くと。
同じだ。・・・え?

チャンミン、同じだよ。
言って、ユノヒョンは。
僕を抱きしめる。

すごく、ドキッとして。
その胸に抱きしめられていると、意識したら。
体が火照ってくる。

俺もだよ、チャンミン。
俺も、同じ、「好き」だ。

ユノヒョンの、ささやきを。
信じられない思いで、聞いていた。



更新日:2013-01-18 07:54:43

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