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イズナの誕生日(2015)

十四回目の誕生日を迎えた日、うちはイズナは戦場に立っていた。
うちはでは誕生日だからと言って別に祝う事はしない。
正月以外はいつ戦に召集されてもおかしくない時代。
自分の誕生日に家族や友人が戦死するのも珍しくない。
だからうちは一族では数え年を用い、元旦に年を取ったとして祝う。
それでもマダラは毎年イズナの誕生日にはおめでとうと言ってくれる。
それだけでイズナは嬉しかった。

少しだけ大人に近づいたという事は兄と肩を並べられる日が一歩近づいたと言う事。
若くして族長になった兄は今、最前線で戦っている。

「ハッハッハッ!どいつから血祭りに上げてやろうかぁ!」

長いざんばら髪をなびかせ、大きな団扇を持って敵に向かって見栄を切るように大声で吼えるマダラは戦場で非常に目立った。
普段は物静かなのだか戦場ではここぞとばかりに自分の存在をアピールした。
うちはマダラここに有りと知らしめる為。
戦場においてそれは敵味方双方に非常に効果があった。
勇ましく仁王像のように立つ姿を見ただけで敵は死の予感に恐怖し、味方は守護神と仰いで奮い立った。

マダラはいつも激戦区で戦っている。
その横にいられない事がイズナには悔しかった。
マダラの部隊は経験豊富な年長者が多かったが、最年少はイズナより誕生日が半年ほど早い十五歳の少年のアカリである。
実力はイズナと同じ位。
年若いので後方部隊に組み込む予定だったのだが、彼たっての希望でマダラと同じ部隊になった。
前の戦で彼の父と兄が戦死したのだ。
その時の相手もたまたま今回と同じ一族の為、アカリはなんとしても家族の仇を討ちたくて、自らマダラの部隊に志願した。
マダラと共にいれば最も多くの敵を倒せるからだ。
そんな事情があるとは言え、イズナは比較的安全な後方に置いているのに年の近い彼をマダラと同じ部隊に入れる事に対し、弟贔屓だと陰口を言う者もいた。
馬鹿らしい、とイズナは思う。
アカリは若冠十代で頭領となり一騎当千の働きをしているマダラに心酔していた。
マダラを拝み倒して部隊に入れて貰った姿を見た時、正直イズナは嫉妬した。
ならば自分も、と思ったのに、「お前はまだ若い」と一蹴されてしまったのだ。
数えで言ったら一つ年上だが、半年しか変わらないのにとイズナはその時歯噛みした。
マダラを兄の様に慕い、まとわりつく彼の姿を見ると不愉快な気分になった。
マダラは彼を可愛がり、期待していたが、彼が大きな功績を立て、兄に認められるようにならない事をイズナは密かに願っていた。

更新日:2015-02-13 17:08:17

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