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31ばんどうろ


ワニノコ(ワニッペ) side



僕達は、森を抜け、歩道に差し掛かった。

登り坂の中腹。下へと視線を送ると、朝まで僕達がいたヨシノシティが小さく見える。

・・・結構走ってたんだなぁ。

「さあ!キキョウシティ目指してーゴー!!」

明るくハツラツとグングンと進む、僕のリーダーさんのマツリ。

僕は後に続いてきつい坂をのぼる。

「えっと、おやぶんさん?」

「あん?」

「僕達のリーダーさんは、キキョウに何か用事でもあるんですか?」

「用事もなにも、ジム戦に挑むに決まってんじゃねぇか。」

「・・・ジム戦ですか。なんか大変ですね。」

「あぁ?何言ってやがる、お前が出るんだぞ。」

「あ、そうなんですか。じゃあ頑張りますってええええええええ!!!?何で僕ぅぅ!!?」

「何でもクソも、てめぇはマツリのパートナーだろうがよ。ウツギ博士から話を聞いてなかったのか?」

「トレーナーのポケモンになれとは聞いてましたけど・・・、僕じゃやっぱり荷が重いっていうか、まだチコリータの方がいいっていうか・・・・。」

バトルは嫌いじゃないけど・・・、やっぱりその・・決心つかないっていうか、・・平穏な暮らしの方ががいいっていうか・・・。

「・・・さっきの家で、クドーって名前を聞いたろ?ソイツはマツリの親父でよ、昔、俺はクドーのパートナーだったのさ。」

「え、おやぶんさんも昔に旅を?」

「おうよ。ジョウトリーグで殿堂入りを果たしてんだ。」

「でんどういり・・・?」

「殿堂入りっつーのは、チャンピオンぶっ飛ばして新たにチャンピオンになったっつー事だ。」

「ええええ!?」

す、凄い人達に関わっちゃった・・・。

「ま、マツリのヤローも親父を目標にしてるから・・・・・・・・・おい。」

「へ?」

「マツリはどこだ?」

・・・そういえば・・。

さっきまでリーダーさんは、目の前を歩道を歩いていた。

僕とおやぶんさんがしゃべってる間に、姿を眩ましていた。

・・・あ、あははは。ひょっとして。

「またかぁぁああああ!!!?」

おやぶんさんが叫んだ。

更新日:2012-11-13 07:04:59

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ポケットモンスター金銀クリスタル 【水縛りの冒険】/ポケモン