- 25 / 649 ページ
30ばんどうろ
マリル(おやぶん) side
・・・・・。
ここらは、ヨシノとキキョウの中間ぐれぇだな。
周りは木々におおわれ、暑い太陽の日差しを遮るように、日陰が広々と横たわっている。
歩道から離れた森の中。
俺の傍らでは、疲弊したワニノコがぜーぜーいいながら汗だくになって倒れてる。
・・・・・・・さて。
.
「どこ行きやがったアイツーーー!!!」
.
あんのバカ女が!
あの方向音痴に先行させて走らせるんじゃなかったぜ!
ちょっと目を離した隙に姿を眩ませやがって!
「・・・ぜぇ・・・あれ、ウチのリーダーさんは・・?」
ワニノコが息を乱しながら聞いてくる。
「・・・迷子だ。」
「(ま、迷子って・・・・。)」
「マツリは天性の方向音痴だ。超のつく、な。・・・アイツは一度はぐれだすと、当分見つけられねぇし、帰ってもこねぇ。」
「・・・ど、どうなるんですか?」
「決まってんだろ。」
.
『ポケモン金銀クリスタル【水縛りの冒険】』 完
.
「じゃあ、ワカバへ帰るぞ〜。」
「えええええ!?」
「・・・冗談に決まってんだろ。・・・お前、『ええええ』とか言ってる割には嬉しそうだな?」
「へ?ソンナコトナイデスヨ。」
.
5分が経った。涼しい風が木々の隙間を通り、葉を揺らしながら俺達の身体を冷ませる。
「あの〜、おやぶんさん、探しに行かないんですか?」
ワニノコが聞いてきた。
「静かにしてろ。こういう時はむやみに動くもんじゃねえ。入れ違いが一番怖ぇからな。・・・俺にまかせとけ。」
俺は自前の耳をピクピクと動かしながら、辺りの音をすまして聞いている。
「・・・・・・・・・・・・・・・見つけたぜ。・・・あのヘラヘラした笑い声は・・・・・マツリのバカだな。行くぞ。」
「は、はい。(・・・?・・僕には全然聞こえないな?)」
戸惑うワニノコを引き連れ、俺達はバカのいる元へと向かった。
・・・・・。
ここらは、ヨシノとキキョウの中間ぐれぇだな。
周りは木々におおわれ、暑い太陽の日差しを遮るように、日陰が広々と横たわっている。
歩道から離れた森の中。
俺の傍らでは、疲弊したワニノコがぜーぜーいいながら汗だくになって倒れてる。
・・・・・・・さて。
.
「どこ行きやがったアイツーーー!!!」
.
あんのバカ女が!
あの方向音痴に先行させて走らせるんじゃなかったぜ!
ちょっと目を離した隙に姿を眩ませやがって!
「・・・ぜぇ・・・あれ、ウチのリーダーさんは・・?」
ワニノコが息を乱しながら聞いてくる。
「・・・迷子だ。」
「(ま、迷子って・・・・。)」
「マツリは天性の方向音痴だ。超のつく、な。・・・アイツは一度はぐれだすと、当分見つけられねぇし、帰ってもこねぇ。」
「・・・ど、どうなるんですか?」
「決まってんだろ。」
.
『ポケモン金銀クリスタル【水縛りの冒険】』 完
.
「じゃあ、ワカバへ帰るぞ〜。」
「えええええ!?」
「・・・冗談に決まってんだろ。・・・お前、『ええええ』とか言ってる割には嬉しそうだな?」
「へ?ソンナコトナイデスヨ。」
.
5分が経った。涼しい風が木々の隙間を通り、葉を揺らしながら俺達の身体を冷ませる。
「あの〜、おやぶんさん、探しに行かないんですか?」
ワニノコが聞いてきた。
「静かにしてろ。こういう時はむやみに動くもんじゃねえ。入れ違いが一番怖ぇからな。・・・俺にまかせとけ。」
俺は自前の耳をピクピクと動かしながら、辺りの音をすまして聞いている。
「・・・・・・・・・・・・・・・見つけたぜ。・・・あのヘラヘラした笑い声は・・・・・マツリのバカだな。行くぞ。」
「は、はい。(・・・?・・僕には全然聞こえないな?)」
戸惑うワニノコを引き連れ、俺達はバカのいる元へと向かった。
更新日:2012-11-13 12:18:39