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わん子とチョコの国

「わん子とチョコの国」
     
森に住む魔法使いの弟子のわん子さん
(見た目は2本足で立っている犬の姿)の元に誰かが訪ねてきました。
ドアを軽くノックする音がする・・

「こんばんは!わん子君!」
「こんばんは!わん子さん!」
と背の高い青年とミニスカートの可愛らしい金髪の少女の二人組

「あ!リアンさん!それに!!!エイルさん!!」
お城に住むエイルさんは とても可愛いお姫様 そして
僕の憧れのお姫様  リアンさんはそのエイルさんの又従兄妹・・
彼女と仲の良い親戚のお兄さん・・
「相変わらず 魔法使いさんは戻って来ないで わん子一人 留守番かい?
あ、これ!お土産 クッキーとチョコの詰め合わせ 美味しいよ」

「有難うです!リアンさん!」
「そういえば チョコの原材料は 遠い国から出来て運んでくるですよね!
「 リアンさん 物知りだし あちこち行ってるですよね。 もしかして、どんな国か知ってます?」

「うーんン 確か・・ 極寒の国でね!」
「 え?ワン (暑い国では?)」

「国中が チョコで出来ててね。」
「そう・・ 橋も 道も 神殿もお城も民家も チョコをレンガのようにして 組み立てるんだよ。
なんて言っても 極寒の国だから チョコは溶けずに済むだよ。」

「 り、リアンさん?」 (信じちゃうよ ワン子)

「だが 恐ろしい事に その国では・・
一年に一度 いけにえ として・・
巨大な大鍋に チョコを溶かし込み・・ 」
「その鍋に ヒモでぶら下げた、いけにえを ドボン!」

「それから いけにえを 引き上げ
凍らせる事で、神に捧げるチョコ人型の出来上がり♪
ワン子くん!なってみたいかな?」
にっこり微笑む リアンさん

ワクワク 鍋いっぱいのチョコ・・
チョコ わん子・・ 可愛いかも!
うふふワン・・

「? あれ 」とリアンさん 
わくわく♪しているわん子に・・焦る・・リアン

エイルさんは 可愛いほっぺを膨らませ、ちょい怒って
「もう リアン兄さん駄目じゃない!
すっかり 信じて チョコワン子になりたいみたいじゃない!」

くるり と振り返り ワン子は目をキラキラ 輝かせ
「 リアンさん どこにあるんですかワンワン!」

「 え・・(汗) とりあえず紅茶でも 入れようか」
言葉に詰まるリアンさんであった。

FIN 

更新日:2012-11-04 13:48:59

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