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小説

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第6話「手紙」

「ねー、なんで南って涼くんのこと嫌いなの?」

昼休み。
比奈にいきなり聞かれた質問に、少しびっくり。

『いやーまぁ・・・性格悪いじゃん?』

別に、根っから悪い人間なんていないと思うんだわ。
きっとこの前見れた本田の別の顔は、根のいい部分なんだと思うし。

・・・でもあのひねくれた性格はどうも。

「でもかっこいーじゃん?」
『見た目だけだし』

意外な一面を見たからって、ものすごく見直したわけじゃない。
その辺のご理解、お願いしますね。

「あ、本田くんきた」
『・・・うわ』
「・・・」

何も言わずに、横を通り過ぎる。
通り際に、あたしの机に一枚の紙をおいた。

その紙には
‘You are the world's most stupid’

『・・・(怒)』

ムカついて、ぐしゃっと丸めた。

「え、なんて意味?」
『なんでもないよ!』

にこっと、笑って見せた。

え?
意味、知りたいですか?

‘あなたは、世界一バカです’

・・・ぶっ飛ばしてやろうか?

『はい、あげる。お返事♪』

返事の紙を、渡す。

“An action is a child”
“行動が子供だよ”

「・・・I make good courage」
『You should not talk』

‘・・・いい度胸いてんじゃん’
“あんたに言われたくないし”


どうやら、一瞬でもいい奴と思ったあたしがバカだったようです。

更新日:2012-10-30 20:56:15