「あ、南おはよー！」
『おはよ！』
「ね、また宿題教えて！」
「私も！」

あまりにも予想通りで、思わず笑えてくる。

「あ、あたしも！」
「うちも～」

そんなこんなで、ちょっと不思議な感じ。
いつもより、少しだけ人数が少ない。

『・・・本田さん？』

見事に、あたしの隣の席にも人が集まってる。

「なに」
『いやー・・・。本田って、人に勉強教えたりするんだね』
「あぁ。・・・そうそう、そんで、そこに公式使う」
「・・・おぉ！できた！」

・・・あらら。見事にスルーしてる。

「なぁ涼。次これ・・・」
「あーそれ、結構簡単だよ。貸してみ？」

なんか、いいな。
こんな風に、他人のために頑張る奴とか、意外な一面だけど。

『・・・少しは、まともなのかもね♪』

真剣な横顔にキュンときたのは

まだ誰にも、内緒。