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『お邪魔しまーす・・・』

緊張気味に、足を踏み入れた。

「うっわ、なんで来てんのお前」

すると、階段から本田が降りてきた。

・・・こいつ、こういうことしか言えないのかな。

『ケーキあるって言われたから』
「食い意地…(笑)」
『お願いだから視界から消えて』
「は?お前がこの世から消えればいい話だろ」
『うっざ』
「それはそれは嬉しいですわ」

・・・ダメだ。
もう、本田涼としてってよりは
人類として論外だわ。

「じゃ、西野さん。向こうに用意しておいたから、ゆっくりしてってね」

そう言うと、お父さんはスーツ姿で革靴をはき始めた。

『お仕事・・・ですか?』
「まぁね。今日は昼からだったから…じゃあまた、いつでもおいで」
『あっ・・・ありがとうございました!色々!』

そっか・・・
本田、風邪なのに看病してくれる人いないんだ。

「・・・ケーキ食ったらとっとと帰れよ。
 うっとおしいから」
『・・・うん』

本田の嫌味に、あまり突っかかれなかった。



更新日:2012-12-06 21:33:50

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