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私40歳代

挿絵 610*503

「新庄さ~ん。まあ、変わらないわねえ。相変わらずオシャレで若くて」
同級生の女たちがわらわらと集まってきます。
「ほんと、すごいわねえ。さすが独身女は違うわ」
上から下までなめ回すいくつもの目に見つめられるのです。
この日のために1ヶ月も前からエステに通い、今日は朝から美容院とネイルサロンへ。
そして昨日届いたばかりのイタリア製のうすいグリーン色の春物スーツを着ています。

今日は3年に一度の女子高の同窓会。
同窓会に来るメンバーは毎回同じです。
今が幸せであり、人と会って決して自分を卑下しないであろうものだけに許される行事なのです。

私現在42才。
一度も結婚しておりません。
もちろん同窓会には毎回参加しております。
主婦たちのレベルの低い話に相槌をうつのにも少々疲れるのですが…

「やっぱり七田か公文で幼児のうちからかなりお勉強をさせたの?」
話題といえば子どものことばかり。
私立中学の入試を突破した母親の手柄に、質問と賞賛の嵐が起こります。

「もう普通のお子さんとは見るからに顔が違うわよね~。お宅は優秀でいらっしゃるから」

「そうねえ、お勉強というよりそれだけの投資はかなりのものだったかしら、オーホッホッ」

お受験がどうの、塾がどうの、あちらのお子さんは優秀だとか、どこそこの中学校の進学率はどうだとか。
そばで聞いていると、もうイライラしてまいります。
どういうわけかダンナの話題は出ないんですよね。
もう、ダンナは放りっぱなしで、子どもにしか関心がないようです。

更新日:2009-03-28 22:06:07

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