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月夜

愛情なんて忘れた

気づけばいつも

孤独と共に生きてきた

それでも

弱さは決して見せなかった


だってそうじゃない

悲劇ぶって泣きわめくより

強がって隠す方がマシ

嘆いている時間さえも

無駄にしてはいられないもの


同情なんて求めてない


昼になれば

にぎわいを取り戻すこの街は

どこか切なくて

居場所のなさを思い出すから

こうして暗闇を手探りでわたるの

ひとりきりの夜にも

月の光が照らすから

更新日:2012-10-15 20:22:58

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