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神に告ぐ

『現実』なんて

そう簡単に越えられる壁じゃない

人知れず涙を流したって

誰も気づいてくれないのは当たり前なのに

どこかで期待している自分が

なんだか馬鹿馬鹿しく思えて

このまま消えてしまいたいと願ったけれど

意地の悪い神様は

それを許してはくれなかった



いつだってそうね

努力なんか報われない

才能なんて誰もが持っているわけじゃないのに

神様は『特別』な人間にだけ

ひいきをする



ここにいる価値がないのに

なぜ私を作ったの

存在する意味が分からない

生まれて死んでを繰り返して

何が面白い?

今をどれだけもがいたって

先の保障なんて与えてくれないじゃない



ねぇ 神様


広い世界の中で

私をここに生かしたことに

何の意味があるのですか?

苦しいだけなら

もうこのまま

光となって消えてしまいたい



人の繋がりなんて

ほんの薄っぺらいものにしかすぎない

心を殺しておいて

それでもまだあなたは

私を生かすつもりですか


更新日:2012-12-05 21:32:45

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