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第5話「ライバル」
「ねー沙羅ー。どっか行こうよー」
『・・・』
「沙羅ー?」
『・・・えっ?』
綾の声に驚いて、視線を窓の外から綾に戻す。
「どしたの?なんか最近、よく他のとこ見てるよね」
『そー・・・かな?あはは』
そうなんです。
最近、気になること。
・・・佐々木くんが、モテてるのです。
「ね、佐々木くん!明日、友達と出かけるんだけど。よかったら一緒にこない?三上あたり、適当に誘ってさ!」
三上との扱いの差は置いといて・・・
休み時間とかも、よく女子に呼び出されて。
なんか結構、すごいらしい。
どーしよ・・・
あたし、全然やばいじゃん。
ちょっと仲いいからって、何浮かれてたんだろ。
本当・・・バカ。
「・・・あのさ、沙羅って佐々木くんのこと好きでしょ?」
『うん・・・って、え?!』
「バレバレ」
『・・・///』
そうですよ。
他のとこ見てるってのも全部、女子に囲まれる佐々木くん。
・・・恥ずかし。
「ライバル多いよー?」
『・・・知ってるよ。叶うはずないもん。でもさ、好きなものは好きなんだもん。やっぱ、頑張ってみたい』
「でも実際問題、沙羅・・・結構、見込みあるんだよね」
『え・・・?』
私が綾の顔を見ると、綾は優しく笑った。
「佐々木くんが他の女子に見せる笑顔と沙羅に見せる笑顔、全然違うもん」
『笑顔?』
「うん。他の女子に笑うとき、なんか気つかってるーって感じなのに、沙羅といるときすっごい優しい顔してるんだもん。びっくりしちゃった」
そんな嬉しい話、あるはずない。
そう思うのに、すっごい喜んでる。
『・・・なんか綾、佐々木くんのことよく見てるね』
そう言うと、綾は一瞬あせった表情になって
すぐにいつもの表情に戻った。
「気のせいだよ」
綾。
ごめん、私気付いた。
綾も佐々木くんが好きなんだよね。
私も恋してるから分かる。
『・・・綾がライバルかー』
「え?」
『なんでもないっ!』
ハードル高いよ。
けど
だからこそ負けたくない。
『・・・』
「沙羅ー?」
『・・・えっ?』
綾の声に驚いて、視線を窓の外から綾に戻す。
「どしたの?なんか最近、よく他のとこ見てるよね」
『そー・・・かな?あはは』
そうなんです。
最近、気になること。
・・・佐々木くんが、モテてるのです。
「ね、佐々木くん!明日、友達と出かけるんだけど。よかったら一緒にこない?三上あたり、適当に誘ってさ!」
三上との扱いの差は置いといて・・・
休み時間とかも、よく女子に呼び出されて。
なんか結構、すごいらしい。
どーしよ・・・
あたし、全然やばいじゃん。
ちょっと仲いいからって、何浮かれてたんだろ。
本当・・・バカ。
「・・・あのさ、沙羅って佐々木くんのこと好きでしょ?」
『うん・・・って、え?!』
「バレバレ」
『・・・///』
そうですよ。
他のとこ見てるってのも全部、女子に囲まれる佐々木くん。
・・・恥ずかし。
「ライバル多いよー?」
『・・・知ってるよ。叶うはずないもん。でもさ、好きなものは好きなんだもん。やっぱ、頑張ってみたい』
「でも実際問題、沙羅・・・結構、見込みあるんだよね」
『え・・・?』
私が綾の顔を見ると、綾は優しく笑った。
「佐々木くんが他の女子に見せる笑顔と沙羅に見せる笑顔、全然違うもん」
『笑顔?』
「うん。他の女子に笑うとき、なんか気つかってるーって感じなのに、沙羅といるときすっごい優しい顔してるんだもん。びっくりしちゃった」
そんな嬉しい話、あるはずない。
そう思うのに、すっごい喜んでる。
『・・・なんか綾、佐々木くんのことよく見てるね』
そう言うと、綾は一瞬あせった表情になって
すぐにいつもの表情に戻った。
「気のせいだよ」
綾。
ごめん、私気付いた。
綾も佐々木くんが好きなんだよね。
私も恋してるから分かる。
『・・・綾がライバルかー』
「え?」
『なんでもないっ!』
ハードル高いよ。
けど
だからこそ負けたくない。
更新日:2012-09-30 18:53:50