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雪季の存在。。。

夕子は、大学二年の夏休み・・・ある不動産屋さんで電話営業というアルバイトをし始めていた・・・
その働いたお金は、学費に当てる為と友達とのちょっとした旅行の費用に当てるという結構しっかりとした考えの元で始めたものだった。。

その会社は、アルバイト社員が10数名という多めの女性を雇い・・その電話にて見込みのある場所に営業マンが直接出向くという略完璧さを狙う一線を取り入れていたような都会独特なやり方をしていた。。

そこで、夕子は一番年下だったためか面倒を見てもらうという形で、皆の人気ものとなっていたのは彼女自身の人懐っこさからだっただろう・・・


夕子は、その頃・・将来何をすべきか迷い、身に付けることの出来るもの全ての資格に目覚めていた・・
その中でも、着物が好きだったという単純な動機から着付けを習い始めていた。。

そして・・着物から付随するものに目覚めたように、生花・・そして茶道と・・作法を身に付ける方向へと自然にそちらを望み自分磨きをすることに時間を費やすように没頭していた。。


ある美容室からの依頼で・・その店のパンフレットの花嫁モデルとして頼まれたことも有り、舞踊にも興味が持てるようになっていた。。
何もかもに、新鮮な気持ちで取り組むという素直な一面、少し目立つことを期待していたのかもしれない。。


そういう女の子だった・・・
積極性から、夕子はそれを一つ一つ実行していった。。


更新日:2012-08-20 06:54:11

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