- 3 / 40 ページ
第1話・出会・前編
邪悪な気配に導かれバラゴは走り出しそれを見ていた何者かが、ポツリと呟く。
『あの男…邪悪な気配を纏って居ながらあの瞳の輝きは何だ?』
すると謎の男の左指に、嵌まった髑髏の指輪が、喋り出した。
「さあな…だが奴が何者にしろ。関係無い。人間に仇成す者は斬る。そうだろう?大牙?」
『………』
大牙と呼ばれた男は無言のまま…バラゴの後を、追った。
バラゴは感じていた。
光り輝く何かが己の後を追っている事を…。
しかし…今は邪悪な気配を絶つのが先決であると判断したバラゴは後ろに居る存在を無視し走る。
『んっ?エレメントのままか…良し。これなら…斬らずに済むな』
バラゴは邪悪な力を発するエレメントに、躊躇い無く近付き右手でエレメントに、触れ集められた陰我を喰らう。
陰我を喰らわれた事で、魔界から人間界に出現していたゲートが閉じ始めホラーが慌てて人間界に現出しようとするが相手が悪過ぎる。
ホラーの目の前に、居る男は力を求めホラーを、喰らう暗黒騎士なのだから…。
『シタナ!アイノオガ!アデシタナバ…
(きさま!なにものだ!なぜきさまは…)
『耳障りだ…失せろ!』
バキッ!
『ズバラ!アデガ…
(ぐはあ!なぜだ…)』
バラゴはホラーの顔面に拳を叩き込みホラーは、魔界へと無理矢理帰らされた。
ゲートが閉じたのを確認し懐から魔導筆を取り出し術を使いエレメントを封印したバラゴは、一息付き再び歩き出した。
バラゴが立ち去ったのを確認した大牙は封印されたエレメントに近付く。
「マジかよ。何て硬い封印だ…こりゃ百年は持つぜ!」
『こんなに複雑な封印を短時間でするとは…あの男は一体…』
大牙は驚く。知り合いの魔戒法師の中には天才と呼ばれた者も居る。
しかし…天才とまで呼ばれた魔戒法師でもこれ程見事な封印が出来る者を大牙は知らなかった。
服装や持っていた物からあの男は自分と同じ魔戒騎士の筈。
なのに…あの男は、魔戒法師以上の術を使う。
もし…あの力が人間達に向けられたら…。
そう思った大牙は慌ててバラゴの後を追う。
バラゴはバラゴでそんな事など知らず普通に歩いていた。
ふと…公園を見つけ喉が渇いたので水を飲もうと公園の中へ。
すると…小さな女の子がポツンと一人でブランコに乗っていたのを、見たバラゴは少女に向かって歩き出した。
バラゴは子供とは宝だと今は亡き父と母から教わっており彼自身子供好きであった。
だが…暗黒騎士となった際、人間では無くなったので結婚し子を育む事を諦めたバラゴは思う。
この子の家族は一体何をして居るのだ?と…。
辺りは既に暗い。
なのに彼女は一人で居るのだ。普通に考えておかしい状況だ。
バラゴは俯く少女に近付き片足を落とし少女に、問う。
『こんな時間に何をしている?』
『えっ?』
突然話し掛けられ少女は戸惑う。
全身を黒ずくめで白い髪をした男が、自分に目を合わせ問うて居るのだ。
驚かない筈は無い。
『あの男…邪悪な気配を纏って居ながらあの瞳の輝きは何だ?』
すると謎の男の左指に、嵌まった髑髏の指輪が、喋り出した。
「さあな…だが奴が何者にしろ。関係無い。人間に仇成す者は斬る。そうだろう?大牙?」
『………』
大牙と呼ばれた男は無言のまま…バラゴの後を、追った。
バラゴは感じていた。
光り輝く何かが己の後を追っている事を…。
しかし…今は邪悪な気配を絶つのが先決であると判断したバラゴは後ろに居る存在を無視し走る。
『んっ?エレメントのままか…良し。これなら…斬らずに済むな』
バラゴは邪悪な力を発するエレメントに、躊躇い無く近付き右手でエレメントに、触れ集められた陰我を喰らう。
陰我を喰らわれた事で、魔界から人間界に出現していたゲートが閉じ始めホラーが慌てて人間界に現出しようとするが相手が悪過ぎる。
ホラーの目の前に、居る男は力を求めホラーを、喰らう暗黒騎士なのだから…。
『シタナ!アイノオガ!アデシタナバ…
(きさま!なにものだ!なぜきさまは…)
『耳障りだ…失せろ!』
バキッ!
『ズバラ!アデガ…
(ぐはあ!なぜだ…)』
バラゴはホラーの顔面に拳を叩き込みホラーは、魔界へと無理矢理帰らされた。
ゲートが閉じたのを確認し懐から魔導筆を取り出し術を使いエレメントを封印したバラゴは、一息付き再び歩き出した。
バラゴが立ち去ったのを確認した大牙は封印されたエレメントに近付く。
「マジかよ。何て硬い封印だ…こりゃ百年は持つぜ!」
『こんなに複雑な封印を短時間でするとは…あの男は一体…』
大牙は驚く。知り合いの魔戒法師の中には天才と呼ばれた者も居る。
しかし…天才とまで呼ばれた魔戒法師でもこれ程見事な封印が出来る者を大牙は知らなかった。
服装や持っていた物からあの男は自分と同じ魔戒騎士の筈。
なのに…あの男は、魔戒法師以上の術を使う。
もし…あの力が人間達に向けられたら…。
そう思った大牙は慌ててバラゴの後を追う。
バラゴはバラゴでそんな事など知らず普通に歩いていた。
ふと…公園を見つけ喉が渇いたので水を飲もうと公園の中へ。
すると…小さな女の子がポツンと一人でブランコに乗っていたのを、見たバラゴは少女に向かって歩き出した。
バラゴは子供とは宝だと今は亡き父と母から教わっており彼自身子供好きであった。
だが…暗黒騎士となった際、人間では無くなったので結婚し子を育む事を諦めたバラゴは思う。
この子の家族は一体何をして居るのだ?と…。
辺りは既に暗い。
なのに彼女は一人で居るのだ。普通に考えておかしい状況だ。
バラゴは俯く少女に近付き片足を落とし少女に、問う。
『こんな時間に何をしている?』
『えっ?』
突然話し掛けられ少女は戸惑う。
全身を黒ずくめで白い髪をした男が、自分に目を合わせ問うて居るのだ。
驚かない筈は無い。
更新日:2012-08-04 10:33:52