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第十話 大切な従者と大切な亡霊姫
「幽々子様~。」
大きな桜の木とは反対の方の桜並木から、妖夢がネヴァンと歩いてきた。妖夢の怪我はネヴァンが治してくれたようだ。
「あら~妖夢~。そちらは?」
「あ、こちらはダンテさんの使い魔のネヴァンさんです。」
「ハーイ。ゴーストプリンセス。私はネヴァン。」
「こんにちわ~。私は幽々子よ~。」
幽々子とネヴァンはお互い挨拶を交わした。
「幽々子様、その怪我どうされたのですか?」
妖夢は心配そうに怪我をして座っている幽々子を見た。
「あ~これ?ちょっとダンテに…。」
「え?ダンテさんに何されたのですか?!」
幽々子は驚き幽々子の傷を見た。
妖夢はダンテに幽々子を守るように伝えたのだが、そのダンテが幽々子に傷を負わせたのだから幽々子の返答次第ではダンテを抹殺しなければならないと妖夢は思った。
主君に傷を負わせた相手は、従者が始末しなければならないということだ。
「違うわ。私はてっきり妖夢が殺されたのかと思って仇を取ろうと焦っていてドジを踏んでしまっただけ。それでも私と戦ってくれたのはダンテの方だから。」
確かにあの時の幽々子は死刻蝶まで使ってダンテを殺そうとした。それ程妖夢の事が大切だったのだろう。
「幽々子様…。ありがとうございます。」
「ううん。悪いのは私だから。」
幽々子は妖夢に微笑んだ。
「その傷見せてちょうだい。」
ネヴァンが幽々子の手を取った。
「フーン。顔と手に擦り傷、あと背中をおもいっきり打ったわね。」
「結構痛いわ…。」
「大丈夫。とりあえず二日は寝込んでないと。妖夢ちゃんよりひどいわよ?」
いきなり妖夢ちゃんと聞いて妖夢は顔を真っ赤にした。
「へ~。妖夢ちゃんね~。」
幽々子はニヤニヤしながら妖夢を見た。
「ち、違います!ネヴァンさんが勝手に…。」
「それはまた後で。幽々子、坊やはどこ?」
妖夢の話を強制的に終わらせたネヴァン。ちょっと妖夢が可哀想だ。
「え?坊や?」
「デビルボーイのことよ。」
幽々子はあ~っと言い。
「それならあそこに…。」
幽々子はダンテのいる方向に指をさした。そこには悪魔の砂の山が出来ていた。ダンテは未だに悪魔十数体を相手にリベリオンとエボニー&アイボリーだけで戦ってる姿があった。
「す、凄いわね…。」
「え、ええ。私ですら十体ほど倒せるのが精一杯だったのに。」
幽々子につられて妖夢も驚いた。
「幽々子。あなたはお家で安静にしてなさい。」
「え?!ちょっと…!」
ネヴァンは幽々子をお姫様抱っこした。
「妖夢ちゃん。家まで案内してもらえるかしら?」
「え?あ、はい!こちらです。」
ネヴァンに呼ばれるまで妖夢はダンテの剣技に見とれていた。
「フフフ。そんなに坊やの事が気になるのかしら?」
ネヴァンは妖夢をからかった。
「い、いえ!そのようなことは決してありません!」
妖夢はネヴァンに誤解を解こうとした。しかし、妖夢の頬が僅かに赤かった。
「ハイハイ。じゃあ早く行きましょう。」
ハ~と心の中で妖夢は安心して幽々子を抱えたネヴァンを屋敷に案内した。
大きな桜の木とは反対の方の桜並木から、妖夢がネヴァンと歩いてきた。妖夢の怪我はネヴァンが治してくれたようだ。
「あら~妖夢~。そちらは?」
「あ、こちらはダンテさんの使い魔のネヴァンさんです。」
「ハーイ。ゴーストプリンセス。私はネヴァン。」
「こんにちわ~。私は幽々子よ~。」
幽々子とネヴァンはお互い挨拶を交わした。
「幽々子様、その怪我どうされたのですか?」
妖夢は心配そうに怪我をして座っている幽々子を見た。
「あ~これ?ちょっとダンテに…。」
「え?ダンテさんに何されたのですか?!」
幽々子は驚き幽々子の傷を見た。
妖夢はダンテに幽々子を守るように伝えたのだが、そのダンテが幽々子に傷を負わせたのだから幽々子の返答次第ではダンテを抹殺しなければならないと妖夢は思った。
主君に傷を負わせた相手は、従者が始末しなければならないということだ。
「違うわ。私はてっきり妖夢が殺されたのかと思って仇を取ろうと焦っていてドジを踏んでしまっただけ。それでも私と戦ってくれたのはダンテの方だから。」
確かにあの時の幽々子は死刻蝶まで使ってダンテを殺そうとした。それ程妖夢の事が大切だったのだろう。
「幽々子様…。ありがとうございます。」
「ううん。悪いのは私だから。」
幽々子は妖夢に微笑んだ。
「その傷見せてちょうだい。」
ネヴァンが幽々子の手を取った。
「フーン。顔と手に擦り傷、あと背中をおもいっきり打ったわね。」
「結構痛いわ…。」
「大丈夫。とりあえず二日は寝込んでないと。妖夢ちゃんよりひどいわよ?」
いきなり妖夢ちゃんと聞いて妖夢は顔を真っ赤にした。
「へ~。妖夢ちゃんね~。」
幽々子はニヤニヤしながら妖夢を見た。
「ち、違います!ネヴァンさんが勝手に…。」
「それはまた後で。幽々子、坊やはどこ?」
妖夢の話を強制的に終わらせたネヴァン。ちょっと妖夢が可哀想だ。
「え?坊や?」
「デビルボーイのことよ。」
幽々子はあ~っと言い。
「それならあそこに…。」
幽々子はダンテのいる方向に指をさした。そこには悪魔の砂の山が出来ていた。ダンテは未だに悪魔十数体を相手にリベリオンとエボニー&アイボリーだけで戦ってる姿があった。
「す、凄いわね…。」
「え、ええ。私ですら十体ほど倒せるのが精一杯だったのに。」
幽々子につられて妖夢も驚いた。
「幽々子。あなたはお家で安静にしてなさい。」
「え?!ちょっと…!」
ネヴァンは幽々子をお姫様抱っこした。
「妖夢ちゃん。家まで案内してもらえるかしら?」
「え?あ、はい!こちらです。」
ネヴァンに呼ばれるまで妖夢はダンテの剣技に見とれていた。
「フフフ。そんなに坊やの事が気になるのかしら?」
ネヴァンは妖夢をからかった。
「い、いえ!そのようなことは決してありません!」
妖夢はネヴァンに誤解を解こうとした。しかし、妖夢の頬が僅かに赤かった。
「ハイハイ。じゃあ早く行きましょう。」
ハ~と心の中で妖夢は安心して幽々子を抱えたネヴァンを屋敷に案内した。
更新日:2012-07-05 20:09:31