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みんなと仲良くなりたいです。



窓からの暖かな光がまぁかを照らしています。





じゅうぶんな睡眠を取れたまぁかは
自然と目を覚ましました。





「にゅ・・・。」





温かい腕がまぁかのおなかに回っていたので
動くのは難しい状態です。





そのままの体勢で視線を上に向けていくと
マルコとばっちりと目が合いました。





ビッッッッ





ビクっと身体を硬直させて、耳としっぽが
ピンと伸びました。





その様子を面白そうに片眉を上げて
マルコはふっと笑います。





「起きたのかい。まぁか。おはよう。」





「ん。まりゅ。おはよごじゃましゅ・・・。」

※(ん。まりゅ。おはようございます・・・。)





「朝飯の時間だい。食堂行くよい。」





「ひゃい。」

※(はい)





当たり前のようにマルコはまぁかを抱き上げて
食堂に向かいました。





まぁかも安心するのか、マルコの腕の中で
大人しく抱かれています。





食堂に入り、昨日と同じ席までマルコは
歩いて行って、まぁかを降ろし、朝食を
取ってくるからいい子にしてろよいと
カウンターに向かいました。





椅子に降ろされたまぁかは前を見ると
イゾウとハルタが笑顔で迎えてくれます。





昨日のこともあり、少しだけ慣れたまぁかは
挨拶をしました。





「おはよごじゃましゅ・・・」

※(おはようございます・・・)





「おはよう。(にこ)」





「おはよっまぁか。よく眠れた?」





「んにゅ。まりゅ。きゅうってしてくりぇたから。」

※(うん。まりゅ。きゅうってしてくれたから)





嬉しそうにまぁかはふにゃりと笑って
耳をぴくぴくさせました。





照れていると耳がぴくぴくなるようです。





可愛いなと思いつつも、最後の言葉に
イゾウは固まり、ハルタはフォークを
落としそうになりました。





「何何何?マルコと抱き合って寝たの???」





「へぇ・・・。そりゃあ・・・。」





聞き違いだと思いたいハルタと、
意味深に口の端を上げるイゾウ。





その様子に変なこと言ったかなと
首を傾げるまぁか。





そうしてると後ろから溜息が聞こえました。





振り向くと、マルコがトレイを2つ持って
帰ってきていました。






「変な意味に捉えんじゃねぇよい。」





そう言いながらマルコは席につき。
隣に座っていたまぁかを抱き上げ
膝の上に座らせました。





そして昨日の夜のように、スプーンで
スクランブルエッグをすくい
まぁかの前に持っていきます。





「・・・マルコ?何してんの??」





「朝からいちゃつくんじゃねぇよ」





「はぁ?何言ってんだよい。」





そういった後気付きました。





そういえば昨日は部屋で食べたのだから
まぁかの事情を知らない奴から見れば
これはただのアーン状態だよいっ。





(マルコ。特定の女作らないのは
 そういう趣味だったのかい)





(僕はマルコのこと信じてたんだけど・・・。
 残念だよ)





(違うよいっ。
 説明するから黙って聞けよい・・・。)



更新日:2012-07-06 05:30:22

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