• 8 / 27 ページ

情けが仇

「どう?復讐って怖いわよね~・・・でも、少年も被害者っちゃー被害者よね。だって心の底から娘を愛していたんだもの」

「・・・誰が良い人なのかわかんないね・・・」

「まあ、人間ってのは案外恨み深い生き物だからね。あんたも気をつけたほうが良いよ。虐めとか受けている子の復讐・・・とかね」

佳苗はごくり、と涎を飲んだ。別に人を虐めているわけじゃない。人に虐められていた親友を助けていないのだ。親友とは時々隠れてあっていて「佳苗のせいじゃないよ」と慰められるのだが、やはり罪悪感は抜けなかった。佳苗のせいではなくても、助けていないことに変わりはない。

「じゃあ、次読むよ。聞きたい?」

「勿論」

怖い話、人間の心のドロドロしている部分が露になっている話だが、佳苗は神様の記憶、というものに少し興味があった。だから聞きたかった。

「じゃあ、情けが仇ってことわざの話」

「えっと・・・意味は情けをかけたら、災いになって帰ってくる・・・だったっけ?」

「ピンポーン!!その通り!!まあ、ドラマのように、悪い人が仲間になって仲良く暮らそう!!ってことは、現実世界には存在しないってこと。だってさ、自分の命を狙っていた人が急に優しくなるなんて嘘くさいじゃん?そのお話よ」

更新日:2012-06-22 13:09:35

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

真夜中の神様の図書館のことわざ集