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親の心子知らず

「それも実話!?」

「あたりまえでしょ。こーゆー変質者も世界にはいるのよ」

「でも、美香も悪いことしてたんだね・・・」

「そーゆーこと」

佳苗は立ち上がって伸びをした。ずっと同じ体制で話を聞いてたから体が痛くなってきた。そして周りをキョロキョロ見渡した。

「ここに窓ってないの?薄暗くて恐いんだけど・・・」

「あるよ」

田中は立ち上がってカーテンを開けた。埃が舞って佳苗はせきをした。

「あれ・・・?」

佳苗は何か不審に思った。不気味な月がそこにあった。雲が少しかかっている。でも、何故か雲が動いていないかのようだ。

「ほれ、始めるよ。親の心子知らずってことわざ知ってる?」

「さあ??何の意味?」

佳苗が涼しい顔で言ったら田中はわざと大きく溜息をついて首を振った。


「文字見たらわかるでしょー!どんだけ馬鹿なのよー。親が子供のためにどんなに頑張っても、子供はそれを理解してないってことよ。全く・・・。高校入れないわよ」

「うるさい・・・」

田中は地面に座り込んで胡坐を搔いた。

「じゃあ、今から話すね」

更新日:2012-06-24 03:32:06

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真夜中の神様の図書館のことわざ集