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あとがき

読んでくださってありがとう。
父をなくしたとき、どうしても抱いてしまった父ともう一度会いたいという願いと父を忘れたくないという想いが子どもの頃の父との思い出と自然と重なり、この物語が浮かんできました。今は死んでしまった者は戻ってこないという現実を受け止めていますが、このことを受け入れるまでに長い時間がかかりました。

2010年9月、父の死という悲しみから私を救ってくれた大切な人を再び失うことになりました。その悲しみは父のときとはまた別のもので、現在も私を苦しめています。世の中には、大切な人の突然の死という不条理を突きつけられる人とそうでない人がいますが、この物語がみなさん一人一人の大切な人を振り返るきっかけとなると嬉しく思います。

更新日:2012-05-02 23:50:39

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