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プロローグ

ふと、胸元をみる。
二年間、私の胸にぶら下がってきたコイツは、ちょっとぼろぼろだ。
「中村」の文字が少し削れ、「中寸」になりつつある。
そんなコイツを、私はギュッと握りしめた。
窓の外では桜が咲き乱れている。

いくぞ、


更新日:2012-04-28 16:48:05

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