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いくら未来が見えて、どのようにミサイルが飛んでくるのかわかったとしても、ミサイルの爆発をすべて防ぐのは厳しいだろう。


「……っ。悔しいけど、やっぱりあなたとは相性が悪いわね。今日はこれくらいにしといてあげる。坊や、必ずあなたをイーヴァに連れて行くわ。その時を楽しみに待っていなさい。」


妃鈴は悔しいそうな表情でそう言うと、自分の周りの空間を歪ませ、その場から消え去っていった。


「……消えた?」


「へっへーん!勝利ぃー!」


詩音は銃器を得意げにクルクルと回し元の位置へと戻した。


今回も結果的に詩音に助けてもらったことになる。


俺も強くならないとな。


いつまでも詩音に助けてもらうわけにはいかない。


「あ、ありがとうな詩音。やっぱり流石だ。」


「えへへ。まぁ、妃鈴の場合はシャドーさえ消してしまえば勝ちみたいなものよ?妃鈴自身は攻撃スキルを持っていないからね。だからといって油断も出来ないけど。」


今回もなんとかイーヴァを退かせることができた。


昨日は狂也に襲われ、今日は妃鈴という新たな敵……。


本当この先が思いやられるなぁ。


詩音はクルリと方向転換すると、本部のある方向を指さした。


「じゃ!そろそろ本部に戻ろっか?幟季さんも待ってるだろうし。」


幟季……。
先ほどの会話が頭の中をよぎる。


母がイーヴァでシャドー吸収能力の持ち主、父はリリーヴの創設者。そして幟季は父の弟……。


どちらにしても確かめなければいけない。


この話が真実なのかどうかを……。

更新日:2012-05-12 07:39:22

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