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どれだけ走っただろうか。


ギートのおかげでなんとか狂也から逃げることができた俺と詩音は走りながら避難できる場所を探していた。


詩音が言うにはいくら距離をとったとしても油断できる相手ではないらしい。


「最低でも狂也から半径500メートルは離れないと危ないわ。あいつの"スキル"を受けたらしばらく動けなくなっちゃう。」


「はぁ!?500メートルって……そんなすぐにとれる距離じゃないだろ?そんなに離れてたら相手そのものだって見つけにくいっていうのに。それに"スキル"ってなんだ?そんなにやばいもんなのか?」


詩音はうつむき、話すのに少し悩んでいるようだったが再び俺の目を見て話し出した。


「そうね。ここまで来たら説明してもいいかもしれない。"スキル"は一万人に1人につく能力と言われてるわ。ほとんどの人がその"スキル"に気づかないけどね。私とギートも"スキル"を持ってる。」


「あ!もしかしてギートのあのチェーンも"スキル"なのか?」


「そう、あれは"特殊スキル"。周りにある物体に触れることでチェーンに作り替える能力よ。"スキル"には二種類あって、普通人間には出来ない超能力のスキルを"特殊スキル"、人間に備わっている身体的能力に関わるスキルを"物理スキル"って言うの。スキルほとんどは"物理スキル"だけれどね。」

更新日:2012-04-25 07:54:30

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