• 13 / 13 ページ

娘の成長

「俺たちの子だよ」
ふたりの気持ちは常に同じだったが戸籍は、父親の欄に亡くなった前夫の名前が残された。
有は、娘の成長に実父ではないという不安を抱えさせたくないという親心から、自分の子として戸籍に入れて欲しいと何度も頼んだが結局無理だった・・・

名前も、二人の望みで「有紀絵」と名付けられ幸せいっぱいに育っていく。

由華似ということもあり、やはり明るく父親の愛を独り占めにするくらいに我侭さも破棄しているような女の子に育ってゆく・・
スポーツ万能さと積極的な有の性格は、有紀絵の成長に合わせての学校での立場を有利にするために、常にPTA役員には望んで取り掛かっていた。

運動会の目立ちさも人一倍だ。

その頃、第二子の妊娠が二人の愛情から自然な状態で知らされる。
有は、妻を抱きしめ歓びを素直に表現し紫の薔薇の花束をプレゼントする・・
祝い事があると、有は必ず花のプレゼントをするというロマンチックな性格が由香を笑顔にした。

幸せいっぱいの由華の姿は、日増しに笑顔でいっぱいになる。。。
有の手配する旅行も楽しく愛情に包まれるように全てが約束通りの笑顔で包みこんでゆく・・


更新日:2012-09-13 07:50:21

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook