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退屈な日々

折角人気の出てきた健二達のバンドだったが、5月になるとみんな飽きてきて音楽に集中することが出来なくなってきた。

積み上げてきたものはほとんど無かったし、充実した気分にならなかった。バンドの仲間は集まって相談した。「しばらく間をあけよう」と次郎が言った。仕方がなかった。みんなヤル気が無くなっていたのだ。バンドのみんなは次郎の意見に賛成し、しばらくバンド活動を休止することになった。

仲間たちはそれぞれ趣味や学校のクラブ活動や大学に入るための受験勉強に明け暮れてバンドの事は考えないようにして過ごしていた。

そうこうしているうちに7月になり、バンドの仲間が集まりそろそろ再開しようかという話になった。

また一から始めるつもりで再開しようと言う事になり、練習や作曲を少しづつ始めていった。もうすぐ夏休みだ・・・。しかし、毎日が充実していないと何をやっても上手くいかないということは一つの教訓になった。バンドだけでなく仲間で遊んだり、スポーツを楽しんだりすることが息抜きになる。バンド以外の人との交流も大切だと思うようになった。

更新日:2012-04-27 01:18:50

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