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殺戮衝動編 第三章 後編

PM5:25

広間を通る。
ねてるくんの死体があった。
足蹴にして先に進む。

赤い血と飾り。
クリスマス一色の赤と白。

そういえば今日はクリスマスパーティーだったのだ。

先ほどの記憶の断片が頭によぎる。
でも僕にはもう必要ない記憶なのだ。

広間に飾られた飾りは哀しく光を放っていた。
誰にも祝われる事のない飾りたち。

君達が生まれてきた意味は無いのだ。
僕が奪ったのだ。

薄暗い部屋は物音一つしない。
色取り取りの装飾品は今となっては不気味ささえ覚える。
足元に散乱する笑顔の人形。絵。飾り付け。
どれもこの場にはひどく不釣り合いなのだ。

その光景に一つ違和感を覚えた。

「……あれ?……僕この場を荒らしたっけ?」

記憶を失ってた時に来た時は何にもなってなかった気がしたんだけど。
それ以降僕とたいしょーくんとトラハムくんはここに来てなどいない。
ちびまるちゃんの仕業なのだ?それとも地響きで?

足元の人形と目が合う。

「薄気味悪いのだ……」

薄気味悪いといえば……僕が記憶を失った時。
リボンちゃんとねてるくんが原因不明の死を迎えた。

……胸騒ぎがした。

思わず辺りを見回した。
謎の散乱。謎の死者。
これはどう考えても異常分子なのだ……!

僕は身震いした。
心なしか呼吸が荒くなる。

ねてるくんに近づく。注意深く。反撃されても対処できるように。
布団をめくり胸に手を当てる。
音がしない。間違いなく死んでいる。

……次はリボンちゃんなのだ。

そして僕は気づいた。
僕の心臓が大きく脈打った。

なんで?どうして?
そんな時間あったっけ?
ないよね。確か無いはずなのだ。
じゃあ、なんで?なんで……。

リボンちゃんの死体がない……のだ?

更新日:2014-05-10 07:19:44

とっとこハム太郎 皆殺し大作戦でちゅ!