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オネット君の憂鬱(まあ、あの三人が相手じゃしょうがない)

オネットは無駄だとは思ったが、リーベの神殿(キャラ課)へ帰り、リーベを捜した。

そして資料室で老天使からミスチヴァス達の事を聞かされる。

オネット
「それで二人はキャラと魂の融合実験に行ったのですね。」

老天使
「はい、魂管理課から帰ってすぐ出て行きましたが‥」

オネット
「で、リーベ様はどうしたのでしょう。」

老天使
「昨日ミスチヴァス達が来たら宜しく頼むと言われて、それきりです。」

オネット
「解りました、ありがとう。
後、キャラ課以外の天使の立ち入りを禁止しておいて下さい。」
(嫌な予感がする、魂管理課で話しを聞かなくては‥)


急いで魂管理課まで来たオネットだったが、門の前で立ち往生する事になった。

オネット
「なぜヴァルキリー(女兵天使)が此処の警護をしている、用があるのだ、通してもらおう。」

ヴァルキリー
「私は誰も通すなと命を受けている、それが例え神でもだ。」

オネット
「理由を説明してもらおうか!」

ヴァルキリー
「理由など聞いていない、命を受けただけだ。」
オネット
「誰か理由を知っている者に取り次いでくれ。」

ヴァルキリー
「持ち場を離れる訳にはいかん!!」

その時、門の脇の小さな扉から誰か出てきた。

騒ぎを聞きつけたカサドルが様子を見に来たのだ。

カサドル
「何か問題でも有りましたか?」

オネット
「私は、どうあっても此処の責任者と話がしたいんだ、頼む、取り次いでくれないか。」

カサドル
「それなら私が…、魂管理課・管理室・副室長カサドルです。」

(カサドル?何処かで聞いた名だ‥)

オネット
「今日ココに、キャラ課の天使が来たと思うのですが、管理課からは誰か同行されて居るのか?」

カサドル
「いえ、キャラ神様が後から合流するとか聞いていますが。」

オネット
「では今は二人だけと言う事ですか。」

カサドル
「それで良いとキャラ神様から連絡を受けています。」

オネット
「どうして子供だけで行かせたんです、管理課からも誰か出すのが道理でしょう。」

カサドル
「ええ、私が同行するつもりでしたが、室長が留守の為に下界へ降りる許可が貰え無かったもので…
スミマセン。」

オネット
「ここの室長から下界へ降りる許可を貰おうと思って来たのですが‥」

カサドル
「解りました室長が帰り次第、ご連絡を差し上げます。」

更新日:2012-05-19 18:26:50

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