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俺達は天使だぁ

ギリシャ神話に出て来るような黄なりの白い服を着た、金髪ロン毛のイケメンが、眉間にシワをよせて早足で歩いている。
オネット
「ミスチヴァス、ピカロ
、どこに居るのですか!!リーベ様がお呼びですよ早く出て来なさい!」

同じ様な服を着た少年2人はこそこそと部屋に隠れて、ひそひそ話している。


ミスチヴァス
「おいピカロ、オネット様が呼んでるぜ。」

ピカロ
「お前も呼ばれてんだろ、行けよ。」

ミスチヴァス
「嫌だ、面倒くさい。」

ピカロ
「一応あいつ天使長だし、どっちかが行かないとマズくない。」

ミスチヴァス
「だからお前 行け」

ピカロ
「えーっ、なんで僕があの石頭の話しを聞かなきゃいけないの?」

ミスチヴァス
「俺が聞きたく無いから」
ピカロ
「僕だって聞ききたく無いよ、大体 退屈で長い話しなんだから!」

ミスチヴァス
「ああ退屈で長い。」

ピカロ
「もっとこう、楽しい話しとか出来ないものかな?」

ミスチヴァス
「無理だ。」

ピカロ
「なんで?」

ミスチヴァス
「あいつの脳は石で出来ている」

ピカロ
「まったくだ!」

ミスチヴァス
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥!?」
ピカロ
「どうしたミスチヴァス?」

ミスチヴァス
「ピカロ…後ろ…」

ピカロと呼ばれた茶髪で天パーの少年はゆっくり振り返った。

そこには、先程よりさらに眉間にシワを寄せた天使長オネットが、こめかみをピクピクさせて立っていた。

ピカロは引きつった愛想笑いを浮かべた。

ピカロ ミスチヴァス
「お早う御座います、オネット天使長!」

オネット
「喝ーーーっ!!」

オネットの電光石火の拳骨が2人の脳天に直撃する。

ピカロ
「痛えーーーっ!!」

ミスチヴァス
「オネット様、いきなりは、あんまりです」

オネット
「いきなりじゃ無いでしょう! どれだけ捜したと思ってるんですか。
まったく無駄になった朝のひとときを返して頂きたい、大体あなた達はキャラ神であるリーベ様がお呼びになって要るのになんですか!、天使としての自覚が無さ過ぎます。
それに付け加え私に対する誹謗中傷、罵詈雑言!とても天使として…ガミガミ、ガミガミ、ガミガミ、ガミガミ、ガミガミ…」

ピカロ ミスチヴァス
(長げぇーっ)

オネット
「はっ、忘れていました、今すぐリーベ様の所へ行って下さい、大事な用が有るそうです。」

更新日:2012-03-25 20:52:35

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