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駆け抜けろ、校内試験!

「はぁー」

蓮が机に向かい、ふぅと一息つく。
そろそろ期末試験であり、その勉強で忙しかった。

「デュエル史に数学……やること多すぎるよ」

「ま、別にそう言わなくてもいいんじゃない」

未来がそう言うと、参考書のページを進める。

「お姉ちゃん余裕そうだね」

「毎日ある程度はこつこつ勉強しているもの。慌てる理由もないわ」

「すごーい」

蓮がきらきらとした眼で未来を見つめ、未来は少し照れたような表情を浮かべる。

「こ、こんなの普通よ普通」

「僕もある程度は勉強したけど、やっぱりテストになると緊張しちゃうよ。今もこうやってお姉ちゃんに勉強教わっているけど、難しいところは難しいと思うもん」

蓮がそう言うと、未来が蓮が使っている参考書を見つめる。

「この部分違っているわ」

「えっ、本当?」

未来が蓮の間違いを指摘すると、蓮は表情を渋くする。

「ま、まだまだ時間はたっぷりあるし頑張りなさい」

「はーい」

「未来、聞きたいんだけど」

桐谷が未来の部屋に入ってきて、問題集を見せる。

「うーん、これは……こうかな」

「だとしたら、この式をあてはめて」

「ほえ……」

蓮が2人が使っている参考書を見たが、ちんぷんかんぷんだった。
最も高校3年生の使っている参考書なんて見ても1年生が理解できるわけがないのだが。

「センキュ」

問題が解決したのか、素直に桐谷が自分の部屋へと戻って行く。

「美斗ちゃんは分からないところはなかったのか聞いてみて?」

「ああ、大丈夫。俺が教えられるから」

「……わかったわ」

「何だ今の間は。ま、いいけど」

桐谷が少し微妙な表情を浮かべたが、未来はくすくす笑う。

「とりあえず頑張りなさい」


更新日:2012-06-28 00:04:39

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