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駆け抜けろ、部活勧誘!

「さーてと、3日目だな」

遊速がそう言いながら教室の外へと出て行こうとすると、部活動の歓迎の声が大勢響く。

「遊速君、部活動はもう決めた?」

「ぜひとも我が陸上部へ」

「いいや、Dホイール研究会こそがふさわしい!」

「あーっ、もう! 俺は部活はやらないって決めたの!」

遊速が叫ぶと、周りの生徒、しいては遊速のクラスの教室の生徒までざわめきだす。

「遊速君が部活に入らないの」

「嘘じゃないの?」

「でも、彼の性格を考えるにありえなくはないわね。彼、縛られるのが大嫌いだし」

千夏がそう呟くと、約一名の女子生徒が遊速の前に来る。

「そうなの、遊速君?」

「杏先輩……」

遊速が杏に声をかけると、杏はにこっと笑う。

「覚えてくれてたんだ、嬉しいな」

「そりゃ、結構印象に残っていましたし……ところで先輩は何の用ですか? 先輩も部活の勧誘ですか?」

「んー、まあそんなところね。遊速君強かったし、ぜひとも私の部活に入ってほしかったところだけど無理強いはできないわね。それに私、遊速君に負けて下着の柄まで知られるという辱めも受けているし」

「なっ!?」

千夏が驚きの表情を浮かべると、鉄平が面白そうに笑う。

「へーっ、遊速の奴あの先輩をデュエルで屈服させて、体を好きなようにしたのか」

「そんなわけねーっ! そもそも下着の柄に関しては先輩が勝手に教えたんでしょ!」

「あらあら……そうだったわね」

「ったくもう……とにかく俺はまだ見ぬ学園のデュエリストと闘いたんですよ。今こんなことをしている場合はないんですよ!」

「ほぅ、じゃ俺とデュエルだ」

Dホイール研究会部長が遊速に話しかけると、遊速はにっと笑う。

「いいですよ、受けて立ちましょう」

「ただのデュエルじゃない。ライディングデュエルだ。君が負けたら君は我が部活に入部してもらう」

「先輩が負けたら?」

「潔く諦めよう……それに」

「?」

部長がちらりと杏の方を見る。

(君が負けたらついでに後で彼女がどんな下着をはいていたのか教えてもらおう)

「聞こえましたよ、明人先輩」

杏がむすっとした表情を浮かべると、明人が表情を凍らせる。

更新日:2012-03-21 00:15:06

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