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駆け抜けろ、交流戦!

「さてと、今日の授業はここまで。では、最後にお知らせだ。明日から2週間の間、校内を利用した上級生と侵入生徒の交流デュエル大会がある。といっても、負けても何も失ったりしないような気楽な大会だから、なるべくなら全員参加するように。では」

滝がそう言いながら教室から去って行く。

「交流戦か、楽しみだな!」

遊速がそう言うと、隣で教科書を片づけていた千夏も遊速のように笑みを浮かべる。

「ええ、そうね。上級生のレベルがどんなものなのか、楽しみだわ」

「そうだな」

いつの間にか遊速の席のそばに来ていた鉄平が遊速に声をかける。

「誰か気になる先輩とかいないのか?」

「んー、誰か特別にライバル視とかしたりしないからな。ま、楽しくデュエルできればいいぜ」

「で、この交流戦が終わったら本格的に授業が始まって、ライディングデュエル実習とかもあるからな。楽しみだぜ」

遊速が本当に楽しそうな笑みを浮かべながらそう言うと、千夏がくすりと笑う。

「ま、お互い頑張ろうね」

「そうだな」

「で、遊速君この問題を教えてほしいのだが」

「まさか、本当はそっちが目的で?」

遊速がジト目で見ると、鉄平が頭を下げる。

「すまない!」

「わかったよ」

「ありがとうございます遊速大明神様! あなたは救世主様ですか!」

「鉄平君、褒める方向性変よ。あと、それで遊速君が喜ぶとは到底思えないんだけど」

「さー、どこがわからないのかな! この俺が、遊速大明神様がずばっと解決してやるぜ!」

((予想以上に単純っ!))

千夏と鉄平が乗せられやすいキャラであった遊速に驚きを隠せずに喜びながら問題を解いている遊速の方を見る。

「やっほー、遊速君」

「遊速大明神と呼んでくれたまえ」

((しかも割と気に入っている!?))

「わかったよ、遊速大明神」

((和葉さんもノリいいな!?))

もはや並のツッコミキャラ以上のツッコミを心の中でしている千夏と鉄平を差し置きながら和葉と遊速が会話を始める。

「遊速大明神、あとで私のデッキ見てくれない? こんな感じでいいのかわからなくって」

「ああ、わかった」

((普通に遊速大明神で話進んでいるし))

「でも、私だけ遊速大明神って呼ぶのもなんだし、私のことは和葉小町って呼んでよ」

((そしてまさかの対抗!?))

「わかったよ、和葉小町」

((そしてやっぱり受け入れたーっ!))

もはやあきれ果てるようにツッコミを内心で入れ続ける千夏と鉄平を置いて、2人は会話し続けていた。

更新日:2012-03-12 00:02:48

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