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駆け抜けろ、入学式!

とりあえず新入生は1年生用の教室に入ることとなり、まず藤堂は自分のクラスを確認する。

「ええっと、1-Dか。さてと、行くか」

遊速がそう言いながら1-Dの教室へと行く。


「えっと、ここかな?」

遊速が1-Dと書かれたクラスに入ろうとすると、背後から声をかけられる。

「遊速君、改めて入学おめでとう。このクラスの担任を務める、的場 滝だ」

「滝先生って名前で、的場が名字だったんですね。これからは的場先生って改めるべきかな」

遊速が気づいたように言うと、滝は苦笑する。

「あの時は滝としか言わなかったからな。勘違いするのも無理はない。まあ、気楽に滝先生と呼んでくれた方が私も嬉しい」

「そうですか。じゃ、これからもよろしくお願いします滝先生」

「うむ、そうだな。では、入るとしよう」

滝がそう言いながら扉を開けると、どよめきが起きる。

「あれがライディング試験で一発合格を決めた藤堂 遊速か……」

「結構格好いいじゃん」

「さて、どれほどの実力かな?」

周りの生徒がそのような会話をしているのを聞いて、遊速はにっと笑う。

「へへっ、さすがはアカデミア。みんな敵意むき出しだな」

「まあ、そうとばかりは限らんが……まあ、空いている席に着きたまえ」

滝がそう言うと、窓際に空いている席があったため、そこに座る。

「おっす、遊速君」

遊速が横の席を見ると、千夏が笑顔で声をかける。

「ああ、同じクラスか」

「うん、そうだよ。1年間同じクラスだけどあらためてよろしくね」

「ああ、こちらこそ。っと、私語は慎もうか」

遊速がそう言うと、皆が静かになる。

「さてと、改めて皆入学おめでとう。私は今年1年間1-Dの担任を務めさせていただく的場 滝だ。今から1時間後に入学式を始めるから、それに間に合うまでは自由行動だ。もう体育館に行くもよし、それまで校内を自由に見学するもよしだ。先生は今から校長先生と話があるから席を離すが、ちゃんと入学式に来るように」

滝はそう言いながら教室を離れる。

更新日:2012-03-06 00:30:06

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