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冒険

 大きくうねる海原で

 水平線を見渡せば

 偉大な息吹にはっとおののく

 あそこに、向こうに、怪物の頭が顔を出す

 あそこに、向こうに、竜の背中が弧を描く

 まるで巨大な生き物の腹の上に浮かんでいるような

 緩やかに深く深く

 舟は隆起を繰り返して進んでいく

 孤独な冒険は続いていく

 旅人は舟の縁に瞳を潤ませて

 どこまでも夢と恐れを紡いでゆく

更新日:2014-04-06 12:46:34

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