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タウラ島からプロロ島まではかなりの距離があるため、慎重に行きたいが、今晩中にたどり着かなくてはならない。


全速力で船を進める。



かなり時間がかかったが、夜の間にプロロ島に着いた。


「リンク、気がついていたか?
魔物に襲われた魚の島に上陸してから、時が止まったかのように夜が明けない。これがヴァルー様の言われていた呪いなのか?」

確かにもう夜が明けてもいいはずなのに、ずっと暗いままだ。


「何であれ、夜が明けぬのなら、海賊に先を越される心配は無いということだ。
お前にとっては、久しぶりの故郷の島だ。家族に会っておくのも悪くはないだろう。
ジャブー様のことは、それからでも良いぞ」



リンクはまっすぐ自分の家に向かった。


驚いたことに、途中でチュチュが現れた。

プロロ島にまで魔物が現れるようになってしまった。

チュチュを倒し、リンクは自宅に入った。


リンクはおばあちゃんに駆け寄った。

「う、う〜ん…リンク‥‥アリル‥どこにも行かないでおくれよ……ばあちゃんを、一人にしないでおくれ…う〜ん…う〜ん」

おばあちゃんはうなされていた。
病気のようだ…


赤シャチの家の二階には、物知りな青ジイが住んでいる。
何か知っていないだろうか。


魔物に気をつけながら赤シャチの家に向かい、二階の扉を開く。


「おお、リンク!よく戻ってきた!
なんでも、孫によると、ばあさんの容態が悪いそうじゃのう…
妖精の粉がよく効くというが…最近は、妖精もあまり見かけなくなった。
昔は、上の妖精の森の泉にたくさんいて、あきビンでつかまえてよく妖精と遊んだものじゃが…
泉が岩でふさがれてから、あまりみかけなくなってのう…」


初めて森に入った時、それらしい岩を見た気がする。

バクダンで壊してしまえば、妖精を見つけられるかもしれない。

おばあちゃんと助けるため、もう一度森に入ることにする。

更新日:2012-02-17 23:48:23

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