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「海賊の物を盗もうなんていい度胸してるじゃないか!」


突然、部屋の中にテトラの声が響いた。

海賊のお守りで見られていたらしい。

ポケットから海賊のお守りを取り出す。


「それにしても、あんな塔から吹っ飛ばされてよく無事でいられたねえ…」

「どうやら、その様子じゃあ妹はまだのようだね」

「だいたいアンタは、無謀なんだよ。今だって、留守番が下っ端のニコだったからいいようなもの、他の連中だったらすぐに放り出されてるところだよ!」

確かに無謀だったかもしれない…


「それはそうと、バクダンを何に使う気だい?」

「ひょっとしてアンタも、ジャブーの宝を…」


「ジャブーはね、今、アンタの島の裏の洞窟に隠れているよ。でも、入り口が大きな石板でふさがれているから、壊さなきゃ中に入れないってわけさ」


「私らは、今夜は町でゆっくりうまいものでも食べて、明日の朝早くにプロロ島に行くてはずさ。今晩じゅうにけりをつけたらアンタの勝ちってことにしてやる。モタモタしてたら、明日の朝私たちが乗り込むからね!早く行きな!」


テトラからの通信が切れた。

横では、ニコが目を輝かせていた。


「お前、スゴイな!お前の持っている石って、テトラのアネキといっしょのヤツだろ?」

「それって、どうやって使うんだ?それで、テトラのアネキと話ができるのか?いいな〜、いいな〜」


「お前の持っている石をくれたら子分になってやってもいいぜ!なあ、なあ、あの石、オイラにくれよ〜。なあ〜、なあ〜」


そんなに欲しいのか…

でも、赤獅子の王と話す時も使うので、ニコに断って海賊船を出た。



「よし、準備はいいようだな。あの娘が言うことが本当なら、海賊は朝にならなければ動かないはずだ。」

「その間に、ジャブー様にお会いして、神珠を授けてもらうのだ。さあ、リンクよ、急ごう!」


リンクは赤獅子の王に乗り、風向きを南に向けて船を進める。

更新日:2012-02-17 23:48:04

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