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「おお、マコレ!無事に戻ったか!」
デクの樹様は嬉しそうな表情だ。


「デクの樹サマ〜ゴメンなさい…あれほど注意されていたのに、マコレは、マコレは…」
マコレが泣き出した。

「もうよい、マコレ。次からは気をつけるのじゃぞ」
デクの樹様は優しく微笑む。


「リンクよ、よくやってくれた。礼をいうぞ」

「コレは約束の物じゃ。受け取ってくれ」


デクの樹様の上の方から緑色の宝珠がゆっくりと落ちてきた。

これが2つ目の神珠、[フロルの神珠]だ。


「その神珠が、お前をよい運命に導いてくれることを祈っておるぞ!」


これで森の島での目的は達成された。


「これ、マコレ、もう泣くでない」

デクの樹様がまだ泣いていたマコレに言う。


「さあ、いつものようにお前の演奏を聞かせておくれ」


「そうでした!早く儀式を始めないと、いけないデスね!」

マコレは元気を取り戻した。


「みんな、お待たせしました。さっそく儀式を始めるデス!」

そう言うと、マコレはバイオリンを取り出した。

そして、リンクの方に振り向いた。


「けんしリンクサマ、お礼に今日はいつもより、いっそう力をいれて演奏しますデス。どうか、楽しんでいってください」


マコレが軽快に演奏を始めた。

他のコログたちも演奏にあわせて歌い出す。


すると、デクの樹様の頭の上にいくつかの実がなった。


コログたちが飛び上がり、それを1人1つずつ持った。


「デクの樹サマ〜!今年もりっぱな実がなりました」


「この実で、また森を育てます」


「それでは、行ってまいります」


「また、来年お会いしましょう!」


「それでは、お元気で!」


「けんしサマもお元気で!またお会いしましょう」


コログたちはそう言うと、各地へ飛び立って行った。

更新日:2012-02-17 23:45:54

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