• 38 / 169 ページ
「あの島の山頂には、空の精霊であるヴァルー様という竜が住んでおられる」
と赤獅子の王がリンクに説明した。

言われてみれば、山頂にいるものは竜に見える。

海の上から確認できるとはすごい大きさだ。

「お前はその竜に会い、ディンの神珠という宝玉を授けてもらうのだ」

それが竜の島に来た目的だという。
リンクは船を降りる。

「竜に会う方法は、島に住んでいるリト族に聞くといい」

リンクが島に向かった。

「そうだ!ちょっと待て」

赤獅子の王に呼び止められた。

「これはその昔、神への祈りを捧げる音楽を奏でる時に、使われていたタクトだ」
そう言って、赤獅子の王はくわえていたタクトをリンクに渡した。

「使い方次第で、神の力を借りることもできるが…今も使えるかどうか、私にもわからぬ。まあ、何かの役に立つだろう。試しに振ってみるのだ」

リンクはタクトを持った。

「まずは、3拍子の振りだ!リズムに合わせて↑↓→と振ってみるのだ!」

リンクは言われた通り、↑↓→と振る。

「よし、いい感じだぞ!次は、4拍子の振りだ。リズムに合わせて↑→←↓と振ってみるのだ」

リズムが少し早くなった。↑→←↓と振る。
なかなか様になってきた。

「そうだ!リンク 初めてにしては、なかなかよいタクトの振りであったぞ!他にも6拍子の振りができるからよく覚えておくといい」

そのタクトは、[風のタクト]という。

使い方次第で神の力が借りられる、いわくつきの指揮棒だ。


改めて、リンクは歩き出した。

まずは、リト族を探す。

更新日:2012-02-17 23:39:47

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook