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第三章 花火2

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125


二人は隅田川の河川敷に座り、ビールを飲みながら、花火を見ていた。


大勢の人々が、花火の華やかな色彩に、酔いしれていた。


光秀は利奈の肩に手を回して、引き寄せた。


利奈も自然と光秀の肩に、顔を乗せた。


光秀、「昨夜の利奈は少し激しかったな」と、答えると、


利奈は花火を見ながら、「不安なの何故か、結婚した方が営みが遠ざかると言うでしょ、


いつも私はこうして、愛を感じていたいの、優しくこうして抱いてくれるだけでいい、


一日僅かな間だけでも、こうして光秀の愛を感じていたいの、


世間の男の人は、物にしてしまうともう、こんな愛情はくれないと言うでしょ、


でも私の願いは、結婚した恋人同士の時よりも、


愛情を注いで欲しいの」と、一生の愛を光秀に求めた利奈。


光秀は自分の肩に乗せている、利奈の頭を撫でて、「俺は金も無ければ才覚も無い男だ、


だけど利奈を愛する気持ちは、


一生変わらない自信はあるさ」と、語りかけると、


利奈は、「そう願いたい」と、呟いてビールを一口飲んだ。


光秀、「愛してるよ利奈」。


その言葉に利奈は、「約束よ!、結婚したら必ず仕事が終わったら、


即メールしてね」と、願って言った。


光秀、「なんだよそんな何気ない事、当たり前だろ」と、当然の如くと応じた。


利奈、「その何気ない事が、二人の絆を強くするの」と、愛らしく呟くと、


光秀もビールを一口飲んで、「必ずメールの文章に、


ハートマーク入れるよ」と、微笑んだ。


利奈、「そんな意味じゃない、


一言帰るって、メールしてくれれば気が済むの」と、ダダをこねると、


光秀は微笑みながら、「分かったよ、明日から必ず会社が終わったら、


帰るメールをするよ」と、答えると、


利奈も微笑んで、「普通はそうするのが、当たり前でしょ」と、


やはり当然の如くと、答えるのであった。


光秀、「今まで独占欲、そんなに強かったか」と、首を傾げると、


利奈、「愛情でしょ」と、強がった。


光秀、「はいはい、そう捉えますか」と、呆れたのであった。


利奈はその時、光秀に軽く頭に拳骨を入れた。


膨れる利奈に光秀は、「痛いなぁ、ドS」と、語ると、


利奈は優しく、「これからも、ちゃんと私を見ていてね」と、答えると、


光秀はその時、微笑を浮かべたのであった。


そんな二人は、今宵打ち上がる花火に、酔いしれたのであった。


次の月曜日、利奈はまた近藤と一緒に、営業先を車で回っていた。


近藤が車を運転して、利奈は書類に目を通していた。


何気なく助手席で利奈は、タバコの匂いが鼻に付いた。


その時、利奈は、「近藤さん、さっき得意先のショップの入り口で、


吸っていたタバコの匂い、良い香りですね」と、呟くと、


そんな利奈に近藤は、「ごめんね、タバコ吸う奴は、車でタバコを吸わなくても、


衣服や灰に残っているタバコの匂いが、微かに車の中で匂うね」と、謝った。


利奈は近藤に振り向いて、「そんな意味では無くて、


何となくそのタバコの香りが、好きなのです」と、誤解を解いた。


近藤、「そうかい、タバコを吸わない女性には、嫌われるのだけどね」と、語ると、


利奈は、「家では蛍族でしたねきっと」と、悟ると、


近藤は、「ああ、息子も吸うんで、家ではベランダ仲間だったよ」と、苦笑いだった。


利奈、「元の奥さんタバコの匂いは、嫌いだったのですね」と、語ると、


近藤は、「ああ、嫌いだったな、所で昨日は彼氏と花火を見に行ったとか、


若いな、俺も昔は彼女と花火を楽しんだもんだよ」と、昔を懐かしんだ。

更新日:2012-02-04 17:53:28