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「・・・しかし校長。このような新入生をいきなりこの六龍を操る我々のもとへ入れ、敗れ去っていった『彼ら』の代理にはなりうるのですか?」

先ほどのラーイエローの制服を着た生徒が言う。

「それについては問題はあらへんで、『保阪』はん。」

その場を制するように言ったのは阿良田だった。

「城木に関してはわいが、羽川に関しては校長が直々に選んだもんや。」

「ほう・・・ならばその実力が確かかを見せてもらおう。」

!?

羽川と翼は同時に『保阪』という男を見る。

「『見せてもらおう』ったってどうやってや!?まさかあんさんは二人同時に・・・」

ふんと鼻で笑う保阪

「そのまさかだ。城木と羽川といったな?二人掛かりで私にかかってこい。」

「・・・後で後悔しないでくださいよ?」

翼は少し威嚇するような形で言った。

「羽川・・・お前もこの状況ぐらいは理解しているよな?」

「もちろん。というかこの間校長に負けたのが悔しくてね・・・その鬱憤を晴らしたいとこだったのよ!」

以前とはけた違いに苛立っている様子だ。
これがプレイングに影響しないか心配だが・・・。

「君たちが二人なのだから当然ハンデはもらうぞ。俺はLP8000でスタートでどうだ。」

「異議はねぇよ」

「私も。」

「威勢がいいな。行くぞ」

「「「決闘!」」」

「てかお前たちここでするなよ!」

阿良田が突っ込みを入れるが振り向くことはなかった。

更新日:2011-12-27 19:09:55

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