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第一章
屋上に繋がる扉を勢いよく開けた。
一瞬、目の前を白が埋め尽し、次に映ったのは5月のよく晴れた青空だった。
俺は5時限目の授業の時間を、重たい瞼の欲求に正直に従ってここで過ごすことにした。
屋上の出入り口の逆にある給水タンクの裏は午後だと陽当たりがいい。
この高校に入学してすぐに見つけたお気に入りの場所は、1年経った今でも変わらない。
屋上の扉は鍵がかかっているけれど、壊れているため少しいじれば簡単に開く。
そのことを知っているのは俺の他にいないのか、屋上で他の誰かに会ったことはなかった。
でも今日はどうやら先客がいたらしい。
一瞬、目の前を白が埋め尽し、次に映ったのは5月のよく晴れた青空だった。
俺は5時限目の授業の時間を、重たい瞼の欲求に正直に従ってここで過ごすことにした。
屋上の出入り口の逆にある給水タンクの裏は午後だと陽当たりがいい。
この高校に入学してすぐに見つけたお気に入りの場所は、1年経った今でも変わらない。
屋上の扉は鍵がかかっているけれど、壊れているため少しいじれば簡単に開く。
そのことを知っているのは俺の他にいないのか、屋上で他の誰かに会ったことはなかった。
でも今日はどうやら先客がいたらしい。
更新日:2011-12-11 19:21:49