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5. 生活

「友弥?何が食べたい?」
と笑顔で話しかけてくる愛美
「愛美が作るもんなら 俺は別になんでもいいけど」
とそっけなく返す。
「わかった。」
ちょっと 困った顔をしている愛美 俺にはとても愛しくみえた。
「ねぇ 友弥?」
「ん・・・?」
「私がね。」
「うん。」
「私がね・・・死んだら あなたにいいものを 残すから・・・
そのときは 1回ここに来て 部屋の掃除を やってみてね。」
と 愛美は 涙目になりながら 言った。
そんな愛美を俺は、強く強く抱きしめた。
そして俺は とても低い声で「おう。」
とだけ いった。

神様 お願いだ。
こんなに可愛くていとしい愛美を
俺から 奪わないでくれよ。
俺には愛美しかいないんだ・・・。



-数日後-



「ねェ友弥?」
「んっ?」
「私ね 死ぬのが怖いの・・・。」
「うん。」
俺は ただただ 下を向いて うなずくだけ
「だって もう 友弥にあえなくなるんだよ」
「俺も 愛美にあえなくなるのいやだ! ケド俺は もしもしだぞお前が死んでも俺は一生お前のことを 話続けるからな!」
ふと愛美をみると
目からはあふれんほどの涙がたまっていた。


余命宣告の日が日に日に近くなる。
ちかくなるにつれ 日に日に愛美は弱っていく。
そんな 愛美を俺は正直見たくなかった。
苦しんでる愛美を見ていると
俺は 自分のことを 憎んでしまう
何で・・・?俺じゃないんだ?
何で・・・?愛美なんだ?
何でだ?

俺の頭を よぎるのは
何で?の言葉だった!



そんなことを考えながらも毎日毎日
病院に通った

少しでも 俺のそばにいて欲しかった。
しかし そんなある日、


・・・プルルルル♪プルルルル♪
「誰だ?」
俺が携帯を開いてみてみると そこには 病院の名前が
表示されていた。

そして信じられないことを言われた・・・。

更新日:2012-01-21 00:36:22

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