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1出会い


その日の朝は、心地よい 光がさしていて、今にも 何かが起こりそう。
俺はそんな気持ちで家を出た。

いつもと変わらない風景を見ながら歩いて バス停まで行き、バスが来ると、すぐに乗り込んだ。
相変わらず バスもいつもと一緒だ!とっ 思ったそのとき
バスの外から、
「すいません。そのバス乗ります。」と聞こえた。
俺はふと、窓の外を見ると、
そこには、目がまん丸で、くりくりで、肌が白くて、スラーっとした女の人がいた。

俺はついつい見とれてしまっていた・・・
見とれていると、目があってしまった。
俺があわてて目を伏せようとすると彼女は、
「おはよう」と笑顔で言ってきた。
それに俺もとっさに答えて
「おはよう」と笑顔で返した。

これが 愛美と俺との出会いだった。
それから 学校に着くまで、2人で色々話した。
星が好きだとか、どこの高校に行っているのかとか。
そういえばメールアドレスや電話番号も交換したなぁ

そんな感じで俺は、とても ハッピーな気持ちで学校にいった。
次の日からバスで愛美に会うと 隣の席に座り、たわいもない会話をする

そんな時愛美がいきなり・・・
「友弥君ってもてるでしょう?」
「はぁ俺?」
「うん。」
「そういう風に見える?」
「見えるから聞いてるの。」
「俺ぜんぜんもてないよ。」
「ウソー。」
「嘘。」
「やっぱり、もてるんだ。」
「俺ケド 好きじゃないやつに告白されても うれしくないしなぁ」
「そうなの。」
「てかさぁ そういう愛美さんは?」
「私はねぇー・・・てか愛美でいいよ。」
「あっごめん。」
「いいよー。」
このときの 俺たちはすごく幸せだった。
あの5日間が来るまでは・・・。

更新日:2011-12-14 17:35:37

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