• 8 / 25 ページ
三月兎「東! 『心は乙女戦隊オカマン5!』……わかるやろうけど全員オカマや。西! 『イホウ戦隊ストレンジャー!』 ……これはいろんな国の人が集まったさすらいながら悪をやっつける国際的な組織や。目下偽造パスポートを手に入れることに力を費やしているらしい。で、最後……南! 『シニア戦隊わしゃ80じゃー!』……80を過ぎたご老人ばかりの戦隊や。とくにレッドは心臓を患っていて危ないらしい」
帽子屋「とりあえず……」
三月兎「うん?」
帽子屋「真面目にやれ!」
眠り鼠「オレもね、いろいろと言いたいことがあるんだけど……とくに真ん中。不可能だよ! いろいろ問題あるけど、とくに、オレ英語くらいしかできないよ! 帽子屋とうさぎは?」
帽子屋「チッ……俺は……放っとけ。うっ、できんの東くらいじゃねえか!」
三月兎「おう、帽子屋が焦んの初めて見たわ、ボクー」
帽子屋「オカマ役は嫌だ!」
眠り鼠「オレはちょっと老人戦隊に興味があるかな。戦ってる最中に発作とか起こすわけでしょ? 『レッド、しっかりしろ!』とかやりたい」
帽子屋「戦えねえだろ。なんでそんなやつらが地球を守るんだ」
眠り鼠「いやー、もう、高齢化社会でもありますことですしねぇ。これからは高齢者のご活躍が期待されてくるわけですよ」
帽子屋「期待されてる方向が違うだろ。なんでその年でそんな大活躍……」
眠り鼠「亀の甲より年の功?」
帽子屋「意味をわかって言え」
眠り鼠「それを言うなら戦いを期待するのはどうかという話……あれ? 東、西、南って……北がない」
三月兎「よくぞ気付いてくれました。そこはボクらの逃げ場なんや。ボクらでましなの考えられたらこれから逃げられるんやで!」
眠り鼠・帽子屋『うーん……』
三月兎「ふ、ふたりとも、しっかり!」
帽子屋「おまえがしっかりしろ」
三月兎「あう」
眠り鼠「パッとは思いつかないねー……これ考えた三人はえらいな。ちょっと誰がどれを考えたのか三人とも知ってるオレはわかるような気がするんだけど」
帽子屋「戦隊ものと言われて『わしゃ80じゃー!』とか言う人間に心当たりがあるのか」
眠り鼠「やっぱり全然知らないな!」
三月兎「見捨てるの早ッ!」
帽子屋「豚だな」
三月兎「誰かさんの弟がオカマン言うんはびっくりしたけどな、あれやね、マネージャーが……」
眠り鼠・帽子屋『あ』
帽子屋「マネージャー……」
眠り鼠「そうだよ、『サポート戦隊マネージャー』? 常日頃は影なのに、いざというときにさっと出てきて仕切るんだ! 戦闘服は安物のスーツだ。きっとみんな眼鏡をかけてる。おまけにやつらは7・3だ。決めポーズはくいと眼鏡の位置を指で直す!」
帽子屋「効果音はシャキーンだな」
三月兎「……キミら『ジャー』つけばなんでも戦隊ものや思てへん?」
眠り鼠「思てる」
帽子屋「まあ、マシだな。他のみっつより」
三月兎「えーっ、やろうや、オカマン!」
眠り鼠「よりにもよってそれ!」
三月兎「ボクはキミらが女装するの見て楽しみたいんや!」
帽子屋「必要ねえ」
眠り鼠「うん、必要ない。オレは『社長、お逃げください!』とかやりたい
なー」
三月兎「それは秘書やん。……うう、『レッド、しっかりしろ』も捨てるんか」
帽子屋「俺も『この場はお任せください』とかやりてえな」
眠り鼠「そう! 普段はアイドルを支える冴えないマネージャー! ところがアイドルを巻き込んで事件が起きるとこっそり変身、さっと現れ『事務所を通してください!』」
帽子屋「マネージャー仲間が集まって最終的には『我らトップアイドルの力を見せよう!』と他人の力をあてにし……」
三月兎「それ強いんか。頼れるんか。面白くないやろー。オカマンのほうがいざというときには男に戻って……」

更新日:2011-11-17 02:36:24

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook