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第7章続き

『勇気(ブレイブ)』視点

・・・やってやる、やってやる!!
僕はカードに映る7つの点を見つめる。
2回目の位置情報。これで敵の居場所がわかった。
練習は・・・まだ足りない気がするけど、
能力を使いすぎたせいかな。お腹がすいてきちゃった。
というわけでそろそろ行動を起こそうというわけなんだよね。
で、狙う点なんだけどパティエンスさんとはあたりたくない。
まあ、もしそうでも逃げればいいんだけど
点だけじゃ誰が誰だか自分以外のプレーヤーは判断つかないかないし。
けれど一つだけパティエンスさんじゃない点がある。
それがこれ。ノーマルエリアにいる点だ。
パティエンスさんの能力から考えてこの短時間でこんなところまで移動したとは
考えづらい。
つまりこの点は別プレーヤーと考えてもいい・・・よね?
とにかく、ダメでも逃げればいいんだ。
そう思い僕は目の前の空間に意識を集中させる。

「未知なき道(マスター・ロード)!!」
これは発動まで時間がかかるが正確に目的とした場所に
移動できる技だ。
これを使って相手に目の前に現れ一気に勝負を付ける。
僕はさきを鋭くした石を先端に取り付けた木の棒を確認する。
ちょっと武器としては原始的すぎるけど
こんな森の中じゃそう文句も言ってられないよね。

僕は目の前に開いた空間へと体をあずけた。

更新日:2012-04-19 16:06:06

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