官能小説

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マダラの誕生日

 あと数日後に兄のマダラの誕生日を控えて、弟のイズナは頭を悩ませていた。
何を贈るかではない。
どうやったら誰にも邪魔されずに兄とふたりきりで過ごせるかである。
うちは一族の頭領である彼はなかなか一人になる事がない。
誕生日ともなれば、毎年誰かしら家にやって来るのだ。
だが今年は是非とも邪魔者は排除したいと考えていた。
そして今年はその機会があった。
去年までは世は戦国時代と呼ばれており、戦に次ぐ戦の世の中だった。
それが千手一族の歩み寄りによりうちは一族が手を組んだ事で事態は急変した。
ツートップが同盟を組んではかなう忍一族は皆無。
これにより各地で起こっていた紛争は収束に向かった。
千手一族はうちは一族やその他の一族を従えて火の国に里を作った。
作ったと言っても里は出来たばかり。
住宅の建築、インフラや法律の整備に追われ、誰にとっても凄まじく忙しい一年だった。
もう少しで一年も終わろうかという年末、誰しも自分達の事で精一杯な筈。
マダラも今年は家には誰も呼ばないのだと言っていた。
そうは言ってもやはり誰かが訪ねてくる可能性も無きにしもあらず。
イズナはさり気なく兄を慕う者達に今年は静かに年を越したいのだと釘を刺してきた。
今まではうまくいっている。
だがまだ油断のならない相手がいるのだった。
それは…


「おお、イズナではないか!」
路上でよく通る大きな声に後ろから呼びかけられ、イズナの顔に嫌悪感がありありと表れたが、振り向く頃には満面の笑みに変わっていた。
「これはこれは火影様。ご機嫌うるわしゅう。」
イズナは丁寧に頭を下げた。
「なんだ、イズナ。他人行儀な。」
「他人ですから。」
「こらこら、可愛い顔をしてそんな物言いを。
それにオレの事はまだ柱間と呼んでくれて良いのだぞ?」
「いえいえ、滅相もございません。初代火影様は柱間様にほぼお決まりではございませんか。
おめでとう存じます。」
「ま、それは新年になってから正式にな…ところで、マダラはどこにいるか知っているか?」
「いえ、全く存じ上げません。」
「はて…いつだってお主達は誰よりお互いの事を知っておろうに…本当に知らなんだか?」
「全くもってさっぱり見当もつきません。
では私は急ぎますので御免下さい。」
イズナはそそくさとその場を離れた。

更新日:2011-12-26 02:26:40

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