官能小説

成人向けコンテンツについて
R-18

ここから先は未成年にふさわしくない成人向けの文章が含まれています。

18歳未満の方、もしくはこのような小説を不快に感じる方は「入室しません」を選択してください。

上記の内容に同意される場合のみ「入室します」をクリックしてお進みください。

  • 15 / 183 ページ

あらしのよるに

それは忍戦国時代。
各国争乱の時代にうちはマダラという少年がいた。
まだ戦場での経験は少ないながら、数多ある忍の中で、早くも頭角を表し始めていた。
そんな彼がある任務を終えて里に帰る途中嵐にあった。
季節は秋。下着の中まで染みてくる雨に辟易しながら、雨宿りの場所を探して街道を離れ、森に入ったものの、激しい雨風は四方八方から吹き付けた。
どこか洞穴はないかと歩き進んでいると、一軒の家を見つけた。
助かったと近付いてみたが煙突からは煙が上がっていない。
新築らしいが生活感がまるで感じられぬ。
それでも中で休めればいいと扉に手を掛けると鍵はかかっていなかった。
ギイ、と音をさせて前に引いた途端人の気配がした。
開けるまでわからなかったのは、酷い雨風のせいで感覚が鈍っているからだとマダラは思う事にした。

「御免。」

マダラは扉を開けて中に入った。
中は大層暗かった。
窓は雨が吹き込まない様に斜めに板が掛けられており、ほとんど外の光が入らないのだ。
たたきに入ると目の前には家具も何もない、がらんとした広い部屋が一つあるのみで、囲炉裏の前に一人の男が座っていた。
囲炉裏には火が入っておらず、だから部屋が暗いのだった。
建てたばかりでまだ人が住んでないのだろう。
この男も雨宿りに上がりこんだに違いない。
男が振り向いた。
マダラは目を凝らした。
長くまっすぐな黒髪。
恐らく若いのであろうがよく見えぬ。
こちらを警戒しているのが感じられた。

「俺も雨宿りさせて貰っていいか?」

マダラは一応先客に気を遣ってみた。
男が頷いたのでマダラは部屋に上がったが、ぽたぽたと水が滴る。
男は濡れた衣類を広げて横に置いていた。
皮のマントを羽織っている。
このせいで下着までは濡れなかったと見える。
男は薄いシャツを下に着ていた。
反対にマダラは全身濡れ鼠であった。

「服はそこで脱いでくれ。
部屋が水浸しにならないように。」

言われてマダラはそこで下着だけになると着物を絞った。
下着までも濡れていて肌に貼り付いていたが、流石に褌一つになるのも躊躇われたので、そのまま濡れた着物を持って囲炉裏端に行った。
着物を広げて置くと、男の向かいに胡座をかいた。

「お前も雨宿りにこの家に入ったのか?」

マダラが尋ねた。
男が頷いた。

「火をおこしたいのだが、火打石を濡らしてしまったんだ。
お前、持っているか?」

男が聞いた。
マダラは少し考えて「ああ。」と言った。

更新日:2012-12-03 18:36:57

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook