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「テメェ…」

トモの刃の先には加藤がいた。

白刃取り姿で。



※加藤とはepisode5参照



「コイツ、殺されたら困るんだよねェ…」

そうその男は呟いた。

刹那。

「斗田!ソイツから離れろ!!!」

落田が叫んだ。

「あ!?」

何かを感知したトモは離脱した。

その瞬間、トモの目の前が爆発した。

「!」

ユータはトモの元に翔けた。

「なんだよ、一体…」

トモがそういった。

「あぁ、全くだよ。」

ユータは歯軋りをした。



「そういうことかよ、飛田ァ!」

落田がフードの男に向かって叫んだ。

「待てよ落田!」

ユータは落田に問いかけた。

「何だ道長ァ?」

「あそこに倒れてる男が飛田じゃないのか?」

そうだ。

先ほど、トモと戦っていた男が飛田のはずだ。

「馬鹿が。あれは偽者だ!」



「「!」」



「言っただろーが、最初に外れだってよ!」

確かに言っていた。

「じゃあ、あのフードが本当の飛田なのか?」



「ああ、そうだ。」



その男はフードを外した。



「やぁ…、こんにちわ。」



その声は静かでどこか後ろめたく悲しい声だ。

「僕が本当の飛田蘭です。」





「おい、飛田ァァ!」

倒れていた飛田モドキが呼んだ。

「なっ、なんだよ、加藤…」

飛田の表情はおびえていた。

「何でバラすんだよ!」

「だ、だって、もう隠せる状況じゃなかったじゃ、じゃないか!」

「テメェな!」

「もう、いいじゃないか。逃げよう?」

「チッ」

その時、落田が言った。

「加藤って奴、確かお前無能力者だったよな?」

それは言ってはならなかった言葉みたいだった。

「テメェェェェエエエ等ァァ!!!覚えてろ!この借りは必ず返すからな!」



「!」



その瞬間、飛田はトモの脇にいた。

「なっ!?」

「あの娘なら隣の部屋でぐっすり寝ているよ…」

「えっ!?」

もうその瞬間には加藤もろとも消えていた。



「なん…だったんだ!?」



とにかくこの戦い以来、俺たちは落田と手を組むことにした。
お互いの利益になるから。
そして、ミオを隣の部屋で発見し保護した。
しかし、飛田はどうして偽者なんてものを作ったのだろう。
なぜかその偽者の自分に怯えていたし分からないことばかりだ。



こうして、この戦いは幕を閉じた。

この時にはもう次の舞台が出来上がっていたことを俺たちはまだ知らなかったんだ。




episode8 END

episode9 NEXT

更新日:2011-12-04 12:12:29

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